覚醒剤使用を調べる尿検査で、母親の尿を体内に仕込んで偽装しようとしたとして、大阪府警は大阪市住之江区の無職、樽谷利奈容疑者(46)を証拠隠滅教唆の疑いで逮捕し、2日発表した。府警は偽装を手伝ったとして母親(65)と知人の女2人も同容疑で逮捕。樽谷容疑者と母親は容疑を認めているという。 薬物対策課によると、今年4月、覚醒剤の使用容疑で樽谷容疑者の関係先を家宅捜索した。樽谷容疑者はその際、知人の女に母親の尿を届けるよう電話で依頼。届けられた母親の尿が入った容器を自分の体内に仕込み、尿検査を偽装しようとした疑いがある。 だが、鑑定の結果、尿から覚醒剤反応が検出されたため、覚醒剤取締法違反(使用)容疑で逮捕されていた。その後の取り調べで偽装したことを供述したという。