村田沙耶香による第155回(2016年)芥川賞受賞作『コンビニ人間』(文藝春秋)の重版がこのほど決定し、累計発行部数が102万5000部となった。 主人公は、36歳未婚、彼氏なし、コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれると感じている。同書は、今年9月に文庫版が発売。三省堂書店、TSUTAYAなど複数の書店チェーンで9月の文庫部門第1位となるなど、好調な売れ行きを見せている。また、英語(アメリカ、イギリス)、フランス語、ドイツ語、中国語(簡体字、繁体字)など9ヶ国・地域で翻訳出版されるなど、世界でも高く評価されている作品だ。 6月にアメリカ版が刊行されると、ニューヨーク・タイムズなど大手メディアが一斉に紹介。また、今月、村田沙耶香がイギリスを訪れた際には、大手書店チェーン・フォイルズでフィクション部門4位を記録