台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業グループによるシャープ買収劇が、ついに決着した。シャープは3月30日に、改めて鴻海からの支援受け入れを発表。4月2日に、株式引受契約を正式に締結した。 シャープは2月25日に、鴻海からの支援受け入れを一度発表。国内大手の電機メーカーが初めて外資傘下になるとして注目を集めたが、その後、未検討の潜在的債務があることが発覚。契約が保留となり、両社は協議を重ねていた。 2月25日時点では、鴻海精密工業、同社子会社のFoxconn FE、Foxconn Technology、SIOから約4,889億円を調達する予定だったが、最終的に鴻海からの提案により、1000億円ダウンの総額3,888億円での買収となった。シャープは、ディスプレイデバイス事業の収益悪化、中国市場における市況悪化、国内市場における市況悪化を理由に、業績の下方修正を行っており、それを踏まえて新提案を受け入