「47都道府県をテーマに芝居を作る」という目標を掲げスタートした「バッキャローシリーズ」。同シリーズは、日常の暮らしを題材に、様々な人間模様を通して、人の可笑しさ、愛おしさなどが描かれた作品。長野県を題材にした「岡田酒造編」、長崎県を題材にした「軍艦島編」などを経て、6作品目となる今作は群馬県を題材にした「富岡製糸場編」。昭和33年、戦後まだ13年ほどしか経っていない時代に、富岡製糸場で働いていた女性達の日常を通じて、「人と人との強い絆」が描かれる。 藤本は、製糸場で長年働きながら、新しく工場に入ってきた主人公を温かく支え、心のよりどころとなる重要な役どころ。同作品に臨む藤本は「『生きている幸せ』を、『当たり前な毎日の幸せ』を、1公演1公演想いを込めて伝えていきたいです。自分の為ではなく、誰かの為に笑う、泣く、怒るということがいかに尊いことか。演じている私自身も改めて身に沁みました。この作