「オーケストラのド真ん中でクラシックの演奏を聞けたら、どんなに素晴らしいだろうか」―――。そんな妄想がついに実現する。東京交響楽団が、VR(仮想現実)を活用した動画コンテンツを楽しめるアプリを作成したのだ。専用のゴーグルを装着すれば、約70名のプロオーケストラの中心で演奏を楽しめる趣向。どのような経緯で開発が進められたのだろうか? クラシック好きにはたまらない 東京交響楽団が提供する「VRオーケストラ~東京交響楽団~」は、実際の演奏を全天球カメラで撮影したもの。視聴者は、5箇所のカメラ位置(指揮者 / 第1ヴァイオリン奏者と第2ヴァイオリン奏者の間 / ヴィオラ奏者とチェロ奏者の間 / 打楽器奏者 / 客席)を移動しつつ、各箇所で360度の映像を楽しめる。筆者も楽団事務所にて体験させてもらったので、まずはそのファーストインプレッションからお伝えする。