11月9日に単行本として発売される古市憲寿の初めての小説『平成くん、さようなら』(文藝春秋)が、本日より各電子書店にて電子書籍コンテンツとして先行配信されている。 古市憲寿は1985年生まれの気鋭の社会学者。2011年に刊行された『絶望の国の幸福な若者たち』で注目を集め、最近はテレビのコメンテーターとしても見かける機会が増えている。そんな古市が手がけた初めての小説作品ということで注目の『平成くん、さようなら』は、平成という時代と、現代を生き、死ぬことの意味を問い直す意欲作となっている。 古市は同小説について、「平成元年生まれの主人公『平成くん』が、平成の終わりと共に死を考えるという話です。舞台は2018年から2019年にかけての日本。ほとんどが『この日本』と同じですが、唯一の違いは安楽死が合法化されていること。小説の中には、『落合陽一』から『ウーマナイザー』まで、固有名をたくさんいれました