東京ビッグサイトで開催された「次世代都市開発EXPO」にて、日本電気(NEC)通信システムは、スマートフォンを利用して屋内などで人の位置を可視化する屋内位置測位技術を展示した。 スマートフォンの地磁気センサを利用した屋内位置測位技術のため、基本的にビーコンなどの追加機器を必要とせず、設備投資が低コストとなる点を特徴としている。利用用途としては、製造工場や倉庫などでヒトの位置を可視化し、作業員の位置把握や危険エリアへの侵入検知などを行うことが想定されている。 地磁気から位置を特定するためには、最初にスマートフォンで測定する場所の導線を辿り、地磁気と位置を計測する。対応するスマートフォンは地磁気センサを搭載したものが必要となるが、近年出荷されているものでは多くの機種に標準搭載されているため、企業で導入する際の設備コストの敷居は低い。 現在のところ地磁気からの位置計測では誤差精度が2m程度となる