東京ビッグサイトで開催中の「第2回 ロボデックス ロボット開発・活用展」。ニットーのブースでは、中腰の姿勢で長時間の作業をおこなえるウェアラブルチェア「archelis(アルケリス)」が来場者の注目を集めていた。 ■医療現場のニーズが開発のきっかけに 本製品はもともと、千葉大学フロンティア医工学センターの川平洋博士がニットーに開発を依頼したことがきっかけとなった。手術室は、基本的に立ち姿勢の作業環境。手術台の高さや計器など、すべて立ち姿勢で作業をおこなうことを前提に設計されている。しかし長時間のオペとなると、姿勢を維持し続けることが肉体疲労につながる。もっとも椅子を置こうにも、手術室には椅子を置けるスペースがない、あるいは床のコードなどに干渉してしまうといった問題も存在していた。