東京都が築地市場(中央区)の移転先とする豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)の開場予定日(10月11日)まで4カ月となりましたが、混迷は深まるばかりです。土壌汚染問題、施設の欠陥と使い勝手の悪さの問題、場外施設計画の難航と、深刻な問題が何一つ解決しておらず、市場業者の合意と納得も得られていません。築地で働く業者からは「移転なんてできるわけがない」「築地市場の再整備を」との声が上がっています。(細川豊史、東京都・川井亮) 都が4月に発表した豊洲新市場の地下水調査(昨年11月~今年2月)結果では、依然として、最高で環境基準の130倍もの発がん性物質ベンゼンなどを検出しました。 地下の土壌に、ガス工場操業由来の有害物質がいまだに残っていることを示すもので、都の土壌汚染対策は失敗しました。 都民や都議会を欺き、本来行うべき施設地下の盛り土も行わなかった東京都。小池百合子知事は都民や市場業者との「