すがやみつる/横山えいじ「マンガでわかる小説入門」読みました。 もうすぐ発売というとき、タイトルを知ってぷっと吹き出してしまいました。だって「マンガ」で「小説入門」ですよ。小説にとってはマンガは仮想敵なんじゃなかったのか。企画したのは女性編集者らしくて、いやこういうことを考える人がいるとは。 で、できあがった本は、実は、すごくマジメでちゃんとしております。かっちりした横山えいじの絵も、学習マンガに向いてるみたい。 しもぶくれ顔の若い小説家志望者が、スカタンな文章を書いては、指導役の作家にいろんなことを教わって作品を完成させていく、という体裁です。ギャグもいろいろありますが、書かれていることがいちいちごもっとも。「ほとんどの小説は才能ではなく技術で書かれているんですから」という発言があります。 この本のポイントは三点。 ひとつは、視点の問題をしつこく取り上げている点。マンガやアニメのイメージ