2006年02月07日 コミュニケーション不全症候群・・・現代への適応の類型化の試み コミュニケーション不全症候群 いま読書中のこの本は、著者が中島梓=栗本薫(SF「グィン・サーガ」シリーズの著者)だという点がちょっと一風変わっている。 どういう意味かというと、こういう本は、ふつうは社会学ないしは心理学の学者さんか評論家が書くもので、作家が書くものではないということだ。 内容も、どっちかっていうと社会学者が書いてもおかしくないような文体やスタイルでまとまっている。 初版発行は相当古く、しかしそれでも、あえてわたしが書評を書きたくなるほどに、今でも内容が古びていないという点も驚嘆に値する。 さて。 彼女は、現代をストレス過剰の社会だと見る。 この理由はこうだ。著者は、水槽の中に金魚やらメダカやら、小さめのコイやらどじょうなどを飼っているという。 その水槽の中には、自然にテリトリーの大きさが出