アフガニスタンで有為ある青年がテロリストによって殺害された。 ご冥福をお祈りしたい。 マスメディアは連日報道しており、今夜のNHKニュースが大きく取り上げていた。 この青年をアフガンに派遣したぺシャワールの中村哲現地代表が、現地人に挨拶しているところを見た。 中村医師は、つたない英語で「今までアフガンでは多数の犠牲者が出ていた。今回初めて自分の会から犠牲者が出た。しかし、アフガンの人達を恨んではいない」という趣旨の挨拶をしていた。 「アフガンの人達を恨んでいない」と敢えて踏み込んだ発言に大きな違和感を覚えた。 私が親ならアフガンの人を恨む。恨まないと敢えて言った中村医師を恨む。 犠牲者の母は生死が定かでなかった頃、「返して」と泣き崩れていた。 大義のためとはいえ、子供が親よりも早く死ぬ事が、どれほどの親不孝であるか、この犠牲者は自ら親にならずして、親の心も知らずこの世を去っ