事故発生から10日が経過したところで、箇条書き気味にいろいろ書いてみます。 ○ 6人全員が死んだこの遭難事故は当初、安易な「軽装」批判で大変に盛り上がり、その後遺留品であるザックが回収された時にそれなりの装備が確認されたことから、パーティの名誉がやや回復されました。 思うんですけど、軽装が原因だと、批判するのにわかりやすくて、盛り上がりやすいんですよね。ただ、現実に装備の不足によって起きる遭難って、そんなに多くないと思います。北アルプスでは死因の多くを占める転落を考えるとわかりやすいのですが、これはあまり装備は関係していません。遭難事故の1/3ぐらいを占める道迷いもそうでしょう。地図とコンパスを持たないから迷う、というより、持っていても迷ってます。GPS持っていて現在地を超精密レベルで電話連絡できるのに、警察へ救助要請してる事例も、いくらでもあります。 一方、このパーティを経験者揃いみたい