大阪府堺市の新金岡豊川総合病院の職員4人が糖尿病で全盲の男性患者(63)を退院させ前妻宅に連れて行ったものの引き取りを拒否され、大阪市西成区の公園に男性を荷物ごと放置する事件が9月に起きていた。西成署は保護責任者遺棄容疑で調べている。マイケル・ムーア監督の最新ドキュメンタリー映画「SICKO」(病気を意味する俗語)で医療費を払えない患者を平気で病院から放り出す米国医療事情が紹介されたばかりだ。日本でも現実になったことに唖然としてしまった。 この患者は7年前から入院し、2年前からは医療費自己負担分を払わなかったので未収金は185万円になっていた。3年前から退院可能なのに動こうとせず、看護師や他の患者に迷惑をかけたり備品を壊したりしたので、6人部屋を1人で使わせる状態だった。最近になって前妻宅が自宅と判明、職員が前妻に連絡せずに退院手続きをとった。前妻に拒まれた後、公園に置き去りにしてから職員