風が強く吹いている（三浦しをん）★★★★★ - それどんな話？
風が強く吹いている 作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/21メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 342回この商品を含むブログ (399件) を見る 超がつくほど運動オンチなのに、走り出したくなっちゃいましたよ。 高校時代の不祥事を機に公式戦から遠ざかっていた一回生の走（かける）と、膝の故障から徐々に本調子を取り戻しつつあった四回生のハイジ。二人が出会ったとき、ハイジの野望が走り始めた。 住む場所も金もない走に、ハイジは自らが住むオンボロ寮を紹介する。今にもつぶれそうなその木造の寮＜竹青荘＞には実に個性的な住人ばかり。漫画オタクの＜王子＞に、理工学部でアフリカからの国費留学生である＜ムサ＞、常に明るい一卵性双子の＜ジョータ＞と＜ジョージ＞、心優しく気配りのきく＜神童＞、三回生にしてすでに司法試験をパスした頭脳派＜ユキ＞、二浪して大学五年目のヘビースモ
ウェルカム・ホーム！ (新潮文庫)（鷺沢萠）★★★★★ - それどんな話？
ウェルカム・ホーム！ (新潮文庫) 作者: 鷺沢萠出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/08/29メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (39件) を見る 実はこの作家の作品を読むのは初めて。別に避けてたわけじゃないけど、なんとなく機会がなかった。だから二年前に自殺したことをニュースで知っても、当時は何とも思わなかった…… もしわたしが二年前以前に彼女の作品を読んでたら、相当ショックを受けたと思う。そのくらい、素晴らしい小説を書く人だったのだ。 誰の心の中にも「一般的な価値観」というものは巣食っていると思う。どれだけそれを忌み嫌っても、そのすべてから解放されるなんてことないはずだ。ここの収められた二編の短編は、そこから抜け出そうと自分の中であがく人間を主人公に、少しいびつな家族の姿が描かれる、ハートフルな物語だ。 『渡辺毅のウェルカム・ホーム』の渡辺毅は、有名な洋
2006-09-06
みんな友だち 作者: マリー・ンディアイ,笠間直穂子出版社/メーカー: インスクリプト発売日: 2006/05/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (11件) を見る知らない作家だが、「ぼくを売ってよ！」と書かれた帯に魅かれて購入。どうでもいいことかもしれないが、ファミリーネームが「ン」からはじまる作家の作品を読むのは初めてだなぁ。 翻訳者（笹間直穂子）による解説によれば、マリー・ンディアイはセネガル人の父親とフランス人の母親との間に生まれ、フランスで育った。ンディアイはもちろんアフリカ系である父親のものだが、マリーが生まれてすぐに両親は離婚し父親はセネガルに帰国したため、父親とはほとんど関わりを持ってないらしい。マリー自身は生まれも育ちもフランスだが、なにせ育ったのはフランスの片田舎。「混血児」であることは「異端」であり、それによってマリーがその理不
1
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く
