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ブックマーク / kazenotori.hatenablog.com (167)

  • まだ「ラノベレーベルから出てるのがラノベ」とか言ってるの? - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    「ラノベレーベルから出てるのがラノベ」論(以下「レーベル論」)、この明らかにトートロジーな言説が世間に広まったのは、とある横光三国志コラのせいだったと記憶しています(もちろんレーベル論自体はそれ以前からありましたが)。どこが初出なのかもわからないのでリンクは貼りませんが、そのセリフをいくつか引用してみましょう。 最初に断言しておきます。ライトノベルというのは文章の内容ではなくレーベルによる分類です! SFやミステリのような内容によるジャンル分けとは根的に異なるのネ。 「ジャンル分けではない」というのは正しいですね。SF・ミステリ・ファンタジー・ホラーなどはジャンルの分類ですが、ライトノベルはさまざまなジャンルを含んだプラットフォームなので、コンテンツとしては「漫画」や「アニメ」などと横並びのカテゴリになります。ただし、「小説」という大カテゴリのなかではサブカテゴリ的に扱われている、という

    まだ「ラノベレーベルから出てるのがラノベ」とか言ってるの? - WINDBIRD::ライトノベルブログ
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    REV 2024/03/17
    『西瓜は野菜か果物か』『ジャガイモは穀物か野菜か』的な話ではある。なろう!ブレイク前は読者と書店と作者出版社の概念は書店の平台で三位一体を果たしていたが、令和に入りWeb小説界も多様化してる印象があり
  • 「一般文芸」とは何か? - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    「一般文芸」という不思議な言葉がある。出版業界用語の一種で、普通の辞書には載っていない言葉である。ラノベ業界においては「ラノベ以外の小説」という意味で使われることが多いが、別にラノベ発祥というわけでもない。よくを読む人でも「そんな言葉は知らなかった」ということも多いだろう。明確に定義されているわけではないし、誰が言いはじめて、いつから使われているのかもわからない。 しかし、いまや我々はインターネットだけで明治以降のさまざまな書籍を全文検索して用例を調べることができる。そう「国立国会図書館デジタルコレクション」である。ありがたやありがたや。というわけで「一般文芸」について検索してみよう。 検索できるかぎりにおいて、おそらく最も古いのが1892年(明治25年)『哲学雑誌』内の一文である。 文學史といふ名稱は文學の歴史即ち「リテラツールグシヒテ」といふ意味なるべしと思ひしに此度の三書は文學史と

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    REV 2024/03/10
    電書で読んでると、ページ数には大差ないのにA6 文庫ベースだと700円、B6単行本ベースだと1400円なのは微妙に納得がいかない。
  • 「男女あべこべ」「貞操逆転」ジャンルはどのように生まれたのか - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    男女あべこべ」あるいは「貞操逆転」などと呼ばれるジャンルがある(以下「貞操逆転」で統一する)。 いわゆる「性転換」や「とりかへばや」などとは異なり、男女の社会的役割や倫理観がまったく逆転している世界を描くもので、特に性的な価値観の逆転により「女性が性に積極的」「男性は性に消極的」という描写が重視されている。ジェンダーSF的に描かれることもあれば、ただ単にそういうシチュエーションでエロを書きたいだけのこともある。というか現在のところは後者のほうが圧倒的に多い。 この記事では、そうした「貞操逆転」というジャンルがどのように発展してきたかを考えるために、備忘録程度にだが代表的な作品をまとめてみたいと思う。 沼正三『家畜人ヤプー』 EHSは女権制国家であり、EHSは女系の女子によって相続される女王による君主制国家である。政治や軍事の大権は女性のみが持つ。人間(白人)の女性に代わって出産をする子宮

    「男女あべこべ」「貞操逆転」ジャンルはどのように生まれたのか - WINDBIRD::ライトノベルブログ
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    REV 2023/08/20
    横目で眺めていて、どっから来た流れなのか分からなかったがこんな感じなのね。『〇〇逆転モノ』は、『価値が逆転しても価値に対する価値観が逆転したら正転しないだろうか』とか考えてしまい素直に楽しめない。
  • ライトノベル衰退論に対する雑感 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    ラノベの市場規模の話を突き詰めていくと「いったいどこまでをライトノベルと見なすか?」ということが問題になってくる。ラノベの市場規模を調べるのは難しい。なぜなら「ライトノベル」と見なされる範囲が変動するからである。ラノベの市場規模の発表をしているのは、主に「出版科学研究所の出版指標」と「ORICONエンタメ・マーケット白書」であるが、彼らが定める「ライトノベル」の基準は明らかにされていない。 たとえば「ライト文芸はライトノベルに含まれるか?」という問いは非常に繊細な政治的問題を孕んでいる。私自身は間違いなくライトノベルに含まれると思っているが、「ライト文芸はライトノベルではない」と考えている人も多い。おそらく市場規模の調査においても「ライト文芸」はライトノベルに含まれていない。というか含めると収拾がつかなくなるのだろう。イラスト付きの一般文芸などいまやありふれている。どこまでがライト文芸なの

    ライトノベル衰退論に対する雑感 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
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    REV 2023/07/01
  • 2022年ライトノベル個人的ベスト10 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    1. 『ヘンダーソン氏の福音を』 TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 7 ~ヘンダーソン氏の福音を~ (オーバーラップ文庫) 作者:SchuldオーバーラップAmazon個人的に今年は「なろう系の評判いい作品をあらためて読んでみよう」キャンペーンを開催していまして、この作品もそのうちの一作でした。心躍る冒険を描くオーソドックスな異世界転生もので、分かりやすく売りになるような設定とかは無いんですが、とにかく基的な部分のクオリティがめちゃくちゃ高いんですよ。一巻だけは昨年読んでいたんですが、そのときはあんまりピンと来なくて、そのあと2巻も読んでみるかと思ったら面白くて、続けて3巻も読んでみたら超絶バチクソ面白かった。というわけで、ちょっとスロースターターな作品なんですが、しかしそのウィークポイントを補って余りある面白さだと思います。 あと注意点として、各巻の最後に「ifルートを描

    2022年ライトノベル個人的ベスト10 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
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    REV 2023/01/03
    ヘンダーソン氏、タイトルでシャンフロみたいな話に思っていた。 あと、TRPGを知らん人はどう思うんだろ (そういう意味では、俺氏、MMORPGのプレイ経験はないのだがSAOを面白く読んでいた)
  • ラノベのアニメ化が激増している件 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    どれくらい増えたのか? まずはライトノベルのアニメ化作品一覧 - Wikipediaをもとに、2010年以降のラノベアニメの年間作品数を数えてみました。「テレビアニメ」しか数えていないので劇場版やOVAは除外です。ちなみに「新作」というのは要するにシリーズ二期とか三期とかを除外した数です。2022年の数値はこれから始まる秋アニメの数も加算しています。数え間違いがあったらごめんなさい。 年 ラノベアニメ作品数 うち新作 2010年 13作品 12作品 2011年 19作品 18作品 2012年 25作品 19作品 2013年 31作品 22作品 2014年 27作品 19作品 2015年 27作品 21作品 2016年 19作品 15作品 2017年 21作品 18作品 2018年 26作品 19作品 2019年 23作品 19作品 2020年 19作品 13作品 2021年 35作品 25

    ラノベのアニメ化が激増している件 - WINDBIRD::ライトノベルブログ
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    REV 2022/09/12
    ラノベ新人賞由来などのプロパーと、Web経由は売れる過程が随分と異なる / 書籍がイマイチ売れなくても漫画がそこそこヒットしたり、書籍化なしで漫画化される例も増えてきた印象。
  • 結局「ダークファンタジー」ってよくわからん問題 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    「ダークファンタジーって知ってる?」 と訊かれたら「なんか暗くて怖くて重くて人がたくさん死んでいくような、漫画で言えば『ベルセルク』とか、ドラマで言えば『ゲーム・オブ・スローンズ』とか、ゲームで言えば『エルデンリング』みたいなファンタジーのことでしょ?」と答える人が多いのではないだろうか。 でも「ダークファンタジーってホラーのことだよ」と言われたらどうだろう。確かにそんな用法を見かけることもある気がする。たとえば『呪術廻戦』は公式でそう銘打たれている。 異才が拓く、ダークファンタジーの新境地! 『呪術廻戦』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト あるいは『鬼滅の刃』などもダークファンタジーと呼ばれることが多い。 まずは簡単に、『鬼滅の刃』自体の概要を紹介しよう。作は、「人をう鬼と人間の闘いを描いたダークファンタジー」だ。 【解説】映画鬼滅の刃』に宿る名作漫画への敬愛と「人の弱さ、心の

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    REV 2022/08/14
    まあまあ。鉄球姫エミリー、オススメ。(https://ebookstore.sony.jp/item/LT000022197000372275/) ちっちゃな美少女が大きな鉄球で敵を撲殺! 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪」の呪文で復活しちゃう? (※しません)
  • 中国の「異世界転生もの」の解説記事を翻訳して読んでみる - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    以前、韓国語でやったやつの中国編です。とりあえず「百度百科」のそれらしい項目をDeepLと百度翻訳で翻訳していこうと思います。 韓国編はこちら。 Web小説 网络小说_百度百科 現状 台湾 (中略) 台湾のWeb小説は「情色文学(訳注:情色=エロティック)」から始まった。大学生が独自に設置したネット掲示板のセックスコーナーで、その利用者が創作物を公開しはじめた。その後、学校の事情で個人向けプラットフォームに移されたが、この流れは多くの読者に影響を与え、彼らは創作に参加するようになっていった。「情色文学」とは言うものの、実際には感情描写が中心で、エロティックな描写はむしろあっさりしていた。 それから作品は「情色」の領域から脱し、痞子蔡の『第一次的親密接触』のように、キャンパスライフを記録した、爽やかな学園小説へと移行していった。 こうしてネット文学が芽生えはじめたのである。 现状 台湾 (中

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    REV 2022/02/08
  • 「クーデレ」はいかにして素直クールをやめて普通にデレるようになったか - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    「クーデレ」とは何か? 「クーデレ」というオタク用語がある。 Wikipedia・ピクシブ百科事典・ニコニコ大百科では、それぞれ以下のように説明されている。 クーデレは、「クール」に「デレデレ」の略から作られた造語で、初見ではクールで近寄りがたいものの、打ち解けていくうちに好意的な態度、いわゆる「デレデレした態度」をとるタイプのことを指す言葉である。 クーデレ - Wikipedia 普段はクールだが、口数が少なく感情を表に出さなかったり、感情表現が苦手だったりするため、その分好意を抱く特定の人に対して親しくなるとデレデレ甘えたり、可愛らしい面を見せる、内心の愛情が人一倍熱い人物のこと。 クーデレ (くーでれ)とは【ピクシブ百科事典】 ツンデレがパターンこそいくつかあれどツンとデレのギャップに萌えるという概念があるのと同じように、基的にクール時のそっけなさとデレのギャップに萌える属性であ

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    REV 2021/12/26
    「こらVIPPERども。この新ジャンルは己のものだぞ。お前たちは一体誰に尋きいて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」
  • ラノベ定義論スペースのメモ - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    書き起こしというほどでもない。聴きながら他の参加者の発言をメモしていたものを元に、後から動画を聴き直して自分の発言を補完したもの。詳しくは動画をお聴きください。 www.youtube.com 自己紹介(00:03:30〜) 夏鎖 ラノベブログ7年。イキってるラノベ読み。 mizunotori ラノベを格的に読み始めたのは2003年くらい。最近のオススメは「魔王2099」。 リイエル なろう系Vtuber。ラノベは2003年くらいから。ここ5年ほどはラノベから離れ気味だったが、Web小説を読み始めて、なろう作品を紹介するような活動をしている。 岡田 編集者。2012年から「このライトノベルがすごい!」を担当。ラノベは2002年くらいから読んでいる。 平和 編集者。ラノベを読み始めたのはスレイヤーズのアニメくらいからで、大学の時期は離れていたが、2003年ごろからはずっとラノベを読んでいる

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    REV 2021/06/20
    「西瓜は野菜か果物か」「鯨は魚か動物か」「バナナはおやつに入りますか」みたいな / 2010年以降の既存レーベルの相対的衰退となろう!の躍進により旧来の「ライトノベル」は定義が修正されたという見解。
  • 終わるレジェンドノベルスの救い方 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    レジェンドノベルスとは? 2018年10月に講談社が立ち上げたライトノベルレーベルが「レジェンドノベルス」です。いきなり「全部傑作!ハズレなし!」と豪語したり、「ネクストファンタジー」という謎のジャンル名をアピールしたり、講談社体が「NOVEL DAYS」という小説投稿サイトを立ち上げている横で「セルバンテス」という独自の小説投稿サイトを運営したりと、熱意があるのか空回っているのかよくわからないレーベルでしたが、セルバンテスは2020年5月に閉鎖、レジェンドノベルスの新刊は2020年11月以来音沙汰なし、先日になってようやく来月「電子書籍のみ」で新刊が出るとアナウンスされたという状況です。つまり崖っぷちです。 レーベルカラーとしては良くも悪くも「意識が高い」という感じでしょうか。いわゆる「なろう系」作品を取り扱うWeb文芸レーベルではあるのですが、ラインナップがわりと個性的と言いますか、

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    REV 2021/04/10
  • ライトノベルの世代分けを考える - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    世代分けって楽しいですよね。 無意味に「第3世代の特徴はこうだ!」などとレッテルを貼ったり、「第1世代の素晴らしさと比べて最近の世代は」「第7世代の面白さを理解できない老害は消えろ」なんてワイキャイと言い争いたいものです。 というわけでライトノベル作品の世代分けを考えてみましょう。 第1世代 ソノラマ・コバルト世代 1977年 高千穂遙『クラッシャージョウ』 1979年 栗薫『グイン・サーガ』 1980年 新井素子『星へ行く船』 1982年 田中芳樹『銀河英雄伝説』 1983年 菊地秀行『吸血鬼ハンターD』 1984年 氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』 ラノベ史のスタンスは「ソノラマ・コバルトから始める」か「スニーカー・ファンタジアから始める」かで大きく分かれる気がしますが、ここではとりあえず「スニーカー・ファンタジア以前」をひと括りに「第1世代」として位置づけようと思います。 ソノ

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    REV 2021/02/04
    いつもの https://f.hatena.ne.jp/REV/20200925224220  / 男性向けだと早川朝日→富士見ドラマガ→電撃→なろう!という版元の変遷が大きいかな。作家層、絵師の出自の変遷なんかも関与しているかもしれないししていないかも
  • 「ライト文芸」周辺の用語整理 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    文学 小説や詩や随筆や戯曲などの総称。もちろんライトノベルも文学の一種である。 業界的には何故か「純文学」の略称にもなっている。 純文学 芸術性に重きを置いた文学のこと。対義語は、娯楽性に重きを置いた「大衆文学」。 芥川賞は純文学の賞。直木賞は大衆文学の賞。 何故か「文学」と略されてしまう。 文芸 辞書的には「文学」とほぼ同義。すなわち小説や詩や随筆や戯曲などの総称である。 業界的には何故か「一般文芸」の略称にもなっている。 また書店の「文芸書コーナー」から、そこに置かれることが多い作品=大判の小説単行のことを「文芸(書)」と呼ぶ風潮もある気がする。 一般文芸 小説や詩などの「文芸全体」のような意味であることもあるし、「同人誌」と「一般文芸誌」が対置されることもあるし、「純文学」に対する「大衆文学」のような意味で使われることもある、極めて曖昧な呼称。 ラノベ業界においては「ラノベ以外の小

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    REV 2021/01/18
  • 2020年ライトノベル10大ニュース - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    9年ぶりの新刊『涼宮ハルヒの直観』発売 sneakerbunko.jp 既に発表されていた2作品+書き下ろし1作品が収録された短編集で、長編『驚愕』の続きというわけではありませんでしたが、書き下ろしの『鶴屋さんの挑戦』は作者の趣味が100%反映された良い作品でした。 谷川流はミステリなら新作を書きやすいんですかね。谷川流に加えて乙一・米澤穂信・玩具堂・井上悠宇あたりのスニーカー文庫ミステリ組でアンソロジーとか作ってほしいですね。どうですかKADOKAWAさん! 『デアラ』『このすば』『魔法科』『フォーチュン』…人気シリーズ大量完結 今年は人気シリーズの完結が多かったですね。『フォーチュン・クエスト』なんて三十年越しの大団円ですよ。いやあレジェンドですね。 ということで、以下の記事でまとめております。 kazenotori.hatenablog.com 一方で「このライトノベルがすごい!」を

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    REV 2020/12/20
    週刊少年漫画紙雑誌の部数は減少していく一方Webマンガ媒体は拡大。なろう!でデイリー20位圏内に入ると書籍化、漫画化が進行し漫画の2巻が発売される頃には1巻は「無料!」コーナーに。という構図が印象的だった年
  • なろう系異世界ファンタジー超長文タイトル批判 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    前置き kazenotori.hatenablog.com 長文タイトルにはさまざまな種類があります。なろう系の長文タイトルと、ライト文芸の長文タイトルと、AVの長文タイトルと、ビジネス書の長文タイトルは、それぞれ異なる特徴を備えています。それらすべてを勘案したうえで語ることは困難なので、この記事では「小説家になろう」でよく見られるタイプの長文タイトルに限定して話を進めていきます。 ちなみに、「長文タイトル」ではなく「超長文タイトル」と銘打ったのは、最近になって一段と長文化が進んだように感じるからです。 「小説家になろう」へ2020年に投稿された作品・評価順 「小説家になろう」へ2019年に投稿された作品・評価順 「小説家になろう」へ2018年に投稿された作品・評価順 こうして見ると、2018年の作品タイトルは随分と短く感じるのではないでしょうか(感覚が麻痺しているだけで2018年時点でも

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    REV 2020/11/07
    カクヨム
  • Web小説が原作のライトノベルのWeb版・ラノベ版・アニメ版の開始時期 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    アニメを観た順番に「このすば→Reゼロ→幼女戦記という流れからすると異世界転生ものはこう変遷している!」とか言って、Web版の開始時期がまったく逆だったりしたら恥ずかしいなー、と思ったので、主だった作品についてざっくりと調べてみた。 タイトル Web開始 ラノベ開始 アニメ開始 ソードアート・オンライン 2002年11月29日 2009年4月 2012年7月 ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 2006年4月12日 2010年4月 2015年7月 アクセル・ワールド 2007年10月9日 2009年2月 2012年4月 魔法科高校の劣等生 2008年10月12日 2011年7月 2014年4月 ログ・ホライズン 2010年4月13日 2011年3月 2013年10月 オーバーロード 2010年5月9日 2012年7月 2015年7月 ナイツ&マジック 2010年10月16日 2013年

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    REV 2020/09/10
    さす兄をゼロ期生、リゼロ、盾、無職あたりを1期生とすると、転スラ、スマホ太郎、スマホ次郎、八男…あたりは2期生という印象があった。
  • 「ライトノベル=漫画を小説にしたもの」論 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    ライトノベルの特徴は、「小説文化」と「オタク文化」の境界にあって、その両方のカルチャーにい込んでいるというところにあります。 そのためか、ライトノベルはしばしば「漫画小説にしたもの」と評されることがあるわけですが、これがなかなかセンシティブな話なのです。なぜなら「漫画小説にしたもの」はだいたいネガティブな文脈で言われてきたからです。「大人の鑑賞に堪えない作品だ」「あれは『物の小説』とは別物だよ」といったような。 かつてラノベは「字マンガ」などと呼ばれて馬鹿にされたとも聞きますが、そうした歴史もあって「漫画小説にしたもの」という評価には、ラノベ関係者からは強い反発があったりするわけです。 ところで、「漫画小説にしたもの」と聞くと、どんなものを思い浮かべるでしょう。「デフォルメされたキャラクターによる喜劇的で夢想的な子供向けの作品」といったようなものを思い浮かべることが多いような気

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    REV 2020/08/30
  • ライトノベル「完結」年表 - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    最近「2020年はいろんな作品が完結して時代の節目のような年になるかも」的な言説を耳にしまして、確かにいろんな作品の完結が重なるタイミングってあるよなあと思ったので、主だったラノベを「完結年」に合わせて並べてみました。 基準としては「テレビアニメ化されている」かつ「10巻以上刊行された」かつ「完結している」ラノベです。 また、巻数は「編のみ」、つまり短編集や番外編的なものを含まない数字になっています。いったん完結したあと十年後に復活、みたいなパターンをどう考えるかということで、とりあえず読者が「完結した!」と思うタイミングを狙ってみています。とはいえ、「編かどうか」は機械的に分類できるものでもないので、あくまで参考程度のものということでお願いします。 完結年 タイトル巻数 備考 1999年 (1)SMガールズ セイバーマリオネットJ12巻 2000年 (1)スレイヤーズ15巻長編シリー

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    REV 2020/07/12
  • 2010年代のライトノベルを振り返る - WINDBIRD

    はい、というわけで2010年代のライトノベルを振り返る記事です。 とりあえず ・後知恵で整理された歴史ですよ ・個人の「史観」が入ってますよ というエクスキューズをしておくのでご了承ください。 では一年ずつ見ていきましょう。 ちなみに「*1」みたいなやつは、だいたい作品の発売年が注記として入っていて、PCならマウスカーソルをあわせるだけで表示されます。スマホは知らん。 2010年 2010年代のライトノベルを語るならば、まず間違いなく「Web小説」と「ライト文芸」がキーワードとなるだろう。奇しくも2000年代最後の年に起きた「ソードアート・オンラインの発売」と「メディアワークス文庫の創刊」という二つのトピックスは予言的だったと言える。 まず、Web小説については『まおゆう魔王勇者』*1から始めるべきか。 まおゆう魔王勇者 (1) 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 作者:橙乃 ままれ

    2010年代のライトノベルを振り返る - WINDBIRD
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    REV 2019/12/27
    7大レーベルと、その新刊が陳列された専門店の平台がラノベ全てだった(←全てではありません)ゼロ年代と違い、Web小説投稿サイトの重要度が増し、以前の作者(の幾ばくか)はライト文芸へ。「浸透と拡散」これで安定。
  • ラノベに対する「もはや一般文芸だ」は褒め言葉なのか? - WINDBIRD::ライトノベルブログ

    こちらの記事に対して、 ここまで典型的な「褒めてるつもりの雑語り」を久々に読んだ。 とコメントしたところ、某王女様らしき人に、 と言われたのでぐだぐだと書きます。先に言い訳しておくとそんな明快に解答しているわけではありませんのでご了承ください。 まず「雑語り」というのはちょっと捉えどころのない言葉ですよね。「嘘」でも「偽」でも「誤」でもなく「雑」という形容ですから。まあ「当てはまる部分もあるが多くの補足が必要でそのまま採用するには問題がある言説」といったところでしょうか。 そのうえで当該記事について簡単にまとめてみましょう。 私はあまりラノベを読まない 昨今のラノベは萌えを前面に出したものだと思う 主人公が異様にモテる 魔法を使う強力な敵が出てくる 装丁やタイトルのライトノベル感 などの特徴を備えている この作品は上記の特徴に当てはまらない よってライトノベルらしくない もはや一般文芸だ

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