タグ

ブックマーク / kisaragi5.hateblo.jp (7)

  • レジデント初期研修用資料が面白い - note

    レジデント初期研修用資料(http://medt00lz.s59.xrea.com/)が面白い。医療関係者以外がこれを読むとちょっと眉をひそめるかもしれないけれども、こういう考え方はあってもいいと思う。というか、これが現実だし。 抗生剤の処方の相談をされると、いつも現実と理想のギャップに直面する。この場合、これでほぼ問題ないはずなんだけど、この検査結果は何か不安……ということはしばしばある。「ターミナルな患者さんで誤嚥性肺炎だと思うんだけど、抗生剤何がいいですかねえ」という質問はときどきあるのだが、こうなるともう、カルバペネム一択になってしまうのだ(いちおうグラム染色を見た上で考えますが)。カルバペネムは、「もうこれ以上がんばる余地のない最終兵器」であり、これを使ってダメだったら諦められる、という抗生剤でもある。つまり、これは医療側の精神安定剤でもあるのだ。医学的には死に向かいつつある患者

    レジデント初期研修用資料が面白い - note
    REV
    REV 2009/06/30
  • 20歳代の結核死亡例 - note

    20歳代後半の男性の結核死亡ニュース。これは切ない。 (前略) 市保健所によると、死亡した男性は一人暮らしで、2004年頃から同店の厨房(ちゅうぼう)で勤務。07年1月にせきが出始め、昨年9月以降、たびたび体調を崩し、同12月には働けなくなるほど容体が悪化したため退職。今年2月10日、一人で立てなくなった状態で救急搬送された病院で結核と診断され、専門病床で治療を受けたが、13日後に死亡した。市保健所が男性の接触者18人の血液検査を行ったところ、9人の感染を確認。治療を続けているが、いずれも症状はないという。 私も20歳代後半で結核を患いましたが、このひとと私の差は、「見つけてもらえたかどうか」でしょう。……わー、切ねえ。っていうか、私は自己診断して結核だとなかば確信していましたので、「レントゲンを見るかぎり、陳旧性だと思う」という(最初の)主治医の診断に納得出来ず、最終的には「(活動性結核

    20歳代の結核死亡例 - note
    REV
    REV 2009/06/30
  • 2009-05-31

    だいたい外科と喧嘩するネタはこれなんですが…… 困ったことに、外科がまた術後抗生剤の変更を宣言し、勝手にマニュアルとは違うものを投与していました。まあこのマニュアルってのも、典型的な「あるだけマニュアル」で誰も見ちゃいないのですが、当院ではいちおう心臓関係の術中・術後はCEZを使う、と規定されています。医学的にもそれで問題ないように思いますが、外科的には不満だったようで、「我々は術中・術後にFMOXを3日投与する」と宣言し、それに反対したICNに「反対するなら我々は断固として戦う」と宣戦布告したらしいです。ぬふふ、久々に血が騒ぐぜ(爆)。 そもそもオペに関連した抗生剤の目的ははっきりしていて、何はともあれSSIの防止にあります。皮切の段階で抗生剤の血中濃度を上げておかないと意味がないというのは比較的有名な話で、じつは術後に抗生剤を投与してもSSIを予防することできないらしいということは文献

    2009-05-31
    REV
    REV 2009/05/30
    好きなのはFMOXじゃなくてSaltなんじゃないかしらw /移行性じゃないんだ。
  • まるくどでかいフライパン - note

    抗生剤のイメージです。PCGは槍やアイスピックなどの尖った細い棒のイメージで、広域抗生剤になればなるほど、どんどんイメージが鈍器に近づいていきます。PCGを使いこなすには、ちゃんと狙いを定めて、適切なタイミングで突きこむ必要があるわけです。カルバペネムは「感染症界のナパーム弾」ですが、イメージとしてはちょうど丸くとげとげのついた鉄球を思い起こさせます(モーニングスターと云って通じるならそれが早い)。で、容疑者を一列に並べて、疑わしいからという理由で順繰りに殴っていくわけです。おお、にゃんとも野蛮な行為ですね(苦笑)。相手が犯罪者集団ならそれもやむなしかもしれませんが、そのなかには一般人も混じっています。場合によっては悪さをするかもしれない、暴走族みたいなひとたちも混じっているかもしれません。カルバペネム系薬剤というのは、抗生剤の性質としてそういう乱暴さが潜んでいます。 ときには必要ですが、

    まるくどでかいフライパン - note
    REV
    REV 2009/01/29
    民間人のいる住宅地に、ナパームを落っことすと、制服を着た敵兵を撃滅できるけど、それをくぐりぬけた(ry
  • MICの縦読み - note

    やっちゃいけないことです。以上!(笑) ちょっとことばにはしづらいんですが、簡単に云ってしまえば「MICの値を見て抗生剤を決めること」くらいのニュアンスでしょうか。よく講演で岩田先生や五味先生が云われていますね。違う系統の抗生剤のMICどうしを比べて、「MICが低いからこっちの方がよく効くだろう」と抗生剤を決めてしまう主治医がいらっしゃいますが、あまり意味がありません。百害あって一利なしですので、いますぐやめるべきです。 なぜ意味がないかと云いますと、結局のところ、違う系統の薬剤ではdoseも違いますし、作用機序も違うわけで、そういう薬剤のMICどうしを比べることに臨床的意味が乏しいだろうということは容易に想像出来ます。困ったことに、外科系の主治医の一部がこういった思想を持っているようで、そのせいもあって「カルバペネム信者」が多いようです。あ、あと「キノロン信者」も多いですね。こちらは経口

    MICの縦読み - note
    REV
    REV 2008/09/15
  • ABKは使えるか? - note

    さいきんよくMRSAに対してABKを使っているのを見るようになりました。理由を聞くと、「腎機能が悪いから」=「VCMを使いたくない」という返事。すごいな、そういう考え方も出来るんだと妙に感心したのですが、ABKはアミノグリコシド、ABKを使っても腎機能は悪くなりますよ? アミノグリコシドの腎機能障害はたしか投与総量に依存していたはずで、それゆえいかに腎機能が悪くても投与初期にいきなり腎機能が悪化するということないはずです。短期決戦で叩くなら、それもいいのかもしれませんが、もともと長期投与が覚悟の上であるMRSA感染症に対して、「腎機能が悪いから」という理由はどーにも納得がいきません。それを聞いたときには、頭にはてながいっぱいになりました。いっぱいになりすぎて即座に反論出来ずじまいで、「はあ、そーですか……」みたいな何とも云えない返事になってしまったのですが、そもそもMRSAに対してABKっ

    ABKは使えるか? - note
    REV
    REV 2008/09/04
    TEICなんかは…やっぱり抵抗?プランに。 (大喜利と勘違い中)(ちょっと修正)
  • 続・未知のウィルス - note

    友人のDon9氏に教えてもらいましたが、どうやら先日の未知ウィルス報道事件(あえて報道事件と云ってやれ)で出てくる松司医師は、かなり香ばしいお方のようです。香ばしいというのは誉めているわけであって、決してアレがアレな人物って意味じゃないよ。いや、ほんとそうだって。でひゃひゃ。 で、そこで千島学説ってのを教えてもらったんですが、Wikipediaでこれを引いてみると、かなり強烈に香ばしい匂いが漂っていまして、現代医学の常識である骨髄造血説を明快に否定しておられる。これを否定されると現代医学の検査のかなりの部分が成り立たなくなってしまうのですが、そんな大人の事情はおかまいなしのようです。ま、常識的な脳みそを持ち合わせた科学者が見たら、この千島学説には強烈な疑問を感じるであろうことは間違いありません。 どうやらこの松司医師は「千島学説」ビリーバのようだ、というのはかなりの確率であたりのようで

    続・未知のウィルス - note
    REV
    REV 2008/06/09
  • 1