TwitterのTLで、自炊は文化資産であるという言説を目にしたが、確かにそう言えたのは少し前までの話である。というのも、現実には自炊のハードルが格段に下がっているからだ。 僕の若い頃の話で恐縮だが、今ほど自炊はラクではなかった。その理由は、 1、材料や調味料の単位が大きかった。 2、半完成品はほとんど売ってなかった。 3、調理器具が高かった。 4、料理の情報は書籍かテレビしかなく、内容も分量も世帯向けである。 5、料理に求められる完成度がとても高かった。である。これは、料理をするのが主婦で、かつ分量が世帯単位、つまり3~5人分を作るのが普通だった時代の話だ。 5の完成度については、現在でもやはり高い気がうっすらしている。主婦は絵に書いたような完全な食卓を提供しなければならない、という呪いが今でも有効なエリアが存在するからだ。しかし、SNSの普及でこの呪いも効力が薄まり、結果敷居が下がった
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