一般市民へ医療・健康情報を提供するサービスとして、公共図書館が医療情報コーナーを設けていることなんかがニュースになるけど、私には違和感があった。本当に利用者がほしい情報を届けられているのだろうかと。 アメリカでは多額の税金を投入して、世界最高の医学文献データベースであるMEDLINE及びPubMedを維持している。医学情報のインフラとして他にないものだし、素晴らしい。けれども、これは、一般市民への医療・健康情報サービスとしてはどうなんだろう。 年間50万件ずつ増えていく論文情報を無料で市民に与えているのは素晴らしい。でも、母国語とはいえ、大量の論文を全部読むのは不可能だし、玉石混交の論文群の内容を吟味できる人は少ない。 つまり、生データを渡すだけではなくて、誰かが情報を吟味してまとめた上で提供しないと、基本的には医療情報って意味がないのではないかと思っている。 もちろん、生データでも、ない