山口定 高橋進編 『ヨーロッパ新右翼』 ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、中東欧、ベルギーの「新右翼」をめぐる分析が収録されている。1998年の刊行なのでヨーロッパの政治・社会状況の情報としては古くなっているところもあるが、幸か不幸か(というか不幸にもに決まっているが)日本の現状と合わせて読むといろいろと興味深いところが多かった。 中でも注目できるのが村松惠二の「オーストリアの新右翼 ――「合意民主主義」の危機とオーストリア自由党の躍進」である。 ハイダー率いる自由党をどう分類するのかについては大きく意見が分かれているようであり、これはまたヨーロッパ各地に広がる「新右翼」の分りやすいようで捉えきれない姿の縮図のようでもある。 バイアーとノゲバウアーは「ハイダーを党首にいただく自由党は、ヨーロッパで最強のもっとも成功した極右政党」だとしているという。「彼らはホルツァーの極右研究に依拠
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