「天気の子」を見てきたのにパンフレットを買い忘れた。 考察オタクとしてひどい失態である。 私は映画館からずいぶんと遠いところに住んでいるので、映画を見に行くだけでも一日がかりの旅行であって、ちょっと戻って買いに行くということができない。 なのでこの記事は、一回見ただけの記憶を頼りにしたためた、妄想を多分に含む、答え合わせが済んでいない、そしてネタバレ全開の文章である。 追記(2019年8月16日) 一か月後の感想はこちら。こっち読んで。 stars-have-fallen.hatenablog.jp 「天気の子」は過去作品とくらべて、ずいぶん異色のテイストでしたね。 代表作「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」などは自己完結的でどこか輪郭の薄い個人を描く物語であって、「君の名は。」では一歩進んだ人と人とのつながりを描いていましたけれど、「心の距離」ということばに象徴されるようにあくまで人