八街市の滝台は、市の最南部、東金市と隣接した地域である。地名の由来は「山田台」同様、東金の滝地区に隣接した台地上の地域ということで、開拓時代に「滝台」と名付けられたが、旧開拓地である一方、奈良時代の作成と思われる「山辺郡印」の銅印が地区内の遺跡(滝台遺跡)から出土するなど、古来から居住の形跡が見られる地域でもある。またこの地域は戦国時代の古戦場としても知られ、地区には今でも、兵が敵の攻勢から身を潜めた「凌台(しのぎだい)」、捕虜の首を切ったという「首切り谷」、大将の首を埋めたという「かま塚」、敗走兵の死体で埋め尽くされたという「死人谷(しびとざく)」などなど、あまりにストレートすぎるためか地図上で示されることはないが、物騒な小字が各所に残されている。とはいっても現在は、時折ラブホテルを見かけるものの、他の八街南部の地域同様広大な畑が広がる静かな農村だ。 さて話は変わるが、2018年1月6日