この記事は次のような人におススメ! 前鋸筋の圧痛部位と運動療法を知りたい! 機能解剖 臨床的特徴 圧痛好発部位 評価方法 運動療法 リラクセーションおよびストレッチング 上束部 下束部 治療法を選択する基準は? 機能解剖 前鋸筋の作用は上束部と下束部に分けることができる 上束部は、第1肋骨と第2肋骨から起始し、上角に停止する 肩甲骨の外転と下方回旋の作用を有する 下束部は、第2肋骨の一部と第9肋骨から起始し、内側縁から下角に停止する 肩甲骨の外転と上方回旋の作用を有する 僧帽筋との協調運動により、肩甲骨の上方回旋運動と肩甲骨の内側縁を胸郭に引き付ける作用がある 前鋸筋は長胸神経によって支配されているが、上束部はさらに肩甲挙筋や菱形筋へ向かう第5・6頚椎神経根の枝からも支配されており、解剖学的および機能学的に下方回旋筋群と扱う方が臨床上都合がよい 前鋸筋の肋骨付着部は、外腹斜筋と鋸歯状に嚙み