ガーメントは『ダイナミックフィギュア』や『シオンシステム』を出版している三島浩司さんによるタイムトラベル戦国時代もの。僕はすべてスルーしていたんですけど、これはなんとなく読んでみたら大当たり! タイムトラベルで行われるアイディアはめちゃくちゃスケールが大きく、しかも僕はまだ読んだことがないタイプの発想でこれだけでもお腹いっぱいなんだけど、その演出として使われるモチーフがすべてに一貫して、真ん中を貫いているので長編としてのまとまりも最高だ。 うーんしかしこんな作家だったんだなあ。ハードSFっぽいガチガチな作風かとおもいきやポップでヒロインの女の子と大学生の主人公とのかけあいはポップでほとんど漫才のようなていをなしている。タイムスリップして戦国時代にとばされてヌキ匕という謎の超能力鎧を着込んで戦ったり時間が止まったりするというのに、登場人物たちがその事態をあっという間に受け入れてしまったりと「