ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (5)

  • タイムトラベルものとして新機軸の発想と演出が面白い。『ガーメント』 - 基本読書

    ガーメントは『ダイナミックフィギュア』や『シオンシステム』を出版している三島浩司さんによるタイムトラベル戦国時代もの。僕はすべてスルーしていたんですけど、これはなんとなく読んでみたら大当たり! タイムトラベルで行われるアイディアはめちゃくちゃスケールが大きく、しかも僕はまだ読んだことがないタイプの発想でこれだけでもお腹いっぱいなんだけど、その演出として使われるモチーフがすべてに一貫して、真ん中を貫いているので長編としてのまとまりも最高だ。 うーんしかしこんな作家だったんだなあ。ハードSFっぽいガチガチな作風かとおもいきやポップでヒロインの女の子と大学生の主人公とのかけあいはポップでほとんど漫才のようなていをなしている。タイムスリップして戦国時代にとばされてヌキ匕という謎の超能力鎧を着込んで戦ったり時間が止まったりするというのに、登場人物たちがその事態をあっという間に受け入れてしまったりと「

    タイムトラベルものとして新機軸の発想と演出が面白い。『ガーメント』 - 基本読書
    ROBOT_KUN
    ROBOT_KUN 2013/06/08
  • 最適な中間を探す旅『インフォメーション: 情報技術の人類史』 - 基本読書

    500ページを超えるなかなかの大著だが、それだけの価値はある。 情報なんてそこらへんにありふれているもので、すごく身近な存在というものですが実際に「情報ってなんなの」ってことを厳密に説明してくださいと言われると難しいことに気がつくわけです。「情報ってのはね、たとえばいまこうやって話していることも情報なわけで、うん、つまりはこういうのが情報なんだよ」ということはできるが、なんだかよくわからない。とくに、科学で扱うにはこんな定義では不十分である。 たとえば──遺伝子だって情報である。こうして今まさに書かれ続けている文字の羅列も情報であり、0と1の羅列だって情報である。アルファベットを符号とし、六十億ビットで人間一人が構成されている。経済だって情報であり、物質から今まさに情報量へと経済の質が移行しつつある。仮にそれが物質であったとしても、それは誰が何を保有しているのかという、情報だった。 情報

    最適な中間を探す旅『インフォメーション: 情報技術の人類史』 - 基本読書
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    ROBOT_KUN 2013/05/07
  • 小津安二郎 僕はトウフ屋だからトウフしか作らない (人生のエッセイ) - 基本読書

    昭和中期? ぐらいに大変活躍された日映画監督、小津安二郎氏のエッセイをまとめたもの。恐らくこのを読む人、対象者というのは氏の映画をリアルタイムで経験した、ファンの人たちなのでしょうが私は氏の映画を一度も見たことがない。じゃあなぜ私が、氏のエッセイなぞを読もうと思ったかと言えば、敬愛する師匠である内田樹先生が、小津安二郎氏を師匠と崇め、批評も多くしているからなのですよね。 というわけで映画を見るまではいかなくても、気になってはいたのですよ。そこでがこうして出たわけですから、読まないわけにはいかない。しかもこの『僕はトウフ屋だからトウフしか作らない』というタイトルはね、結構すばらしいと思う。まあ基それだけの動機で読み始めたのですが、これが大変良かった。 基はやはり映画監督ですから、映画語りです。また戦時なので、戦争に行った時の体験談、創作のコツ、などなどが描かれている訳です。日

    小津安二郎 僕はトウフ屋だからトウフしか作らない (人生のエッセイ) - 基本読書
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    ROBOT_KUN 2013/03/10
  • 和田裕介『Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus)』 - 基本読書

    これはおもしろかった。ちょうど来年の目標はいくつか実現してみたいWebサービスを形にするに設定していたところだったので、なんとなく読んだのだけど。33のエッセイと題されているように軽い読み物(ただしコードが結構書かれている)として、気負わずにWebサービスことが書かれている。読んでいて思ったのだが、こうした気負わずにさらさらと読めるが意外と少ないのかもしれないな。 ちなみに僕のレベルは底辺の底辺なのでWebサービスなんてつくったことがない。触りはしたけれど、というレベルで、でもいろいろやりたいことはある、夢見がちな初級者である。そうした立場からみると一番面白かったのは「意外と気軽にWebサービスってつくれるもんだなあ」ってところだ。ワンアイディアを作りこむわけでもなく、ちょっとお試し版を創ってみようか。その程度なら時間をかけるまでもなく、出来る。 書でも30分でInstagramの写真

    和田裕介『Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus)』 - 基本読書
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    ROBOT_KUN 2012/11/29
  • 僕たちのゲーム史 - 基本読書

    ゲームの話はおもしろいゲームをしているのと同じぐらいゲームについての話をしているのもおもしろいゲームは独自にルールを設定することなので(全く別の世界を作ることでもある)発想をある程度自由にさせるし、遊びっていう楽しさの原理にいちばん関わっているからだろう。だからこそゲーム自体は最近はじまった物ではない。 ヘロドトスが書いた『歴史』にはリディア人が糧不足をいかにして乗り切ったかが書かれている。膨大な糧不足が国を襲ったさい、この飢饉を乗り切るための計画として、一日はゲームに没頭して空腹を紛らわせ、その翌日は事をしてゲームを控えることにした。この方策で18年の飢饉を乗り越え、サイコロとお手玉、ボールといった現代に通じるゲームを考案した。 ゲーム歴史自体はこれだけ長い。というわけでもし気でゲーム史を創ろうと思ったら何百年も遡らなければならないだろうが、書はTVゲームを中心としたゲー

    僕たちのゲーム史 - 基本読書
    ROBOT_KUN
    ROBOT_KUN 2012/10/15
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