原子力発電所の安全管理作業を5段階で評価している経済産業省原子力安全・保安院は9日、3月に大量の点検漏れが発覚した中国電力の島根原発1・2号機(松江市)について、全国で初めて「許容できない課題あり」とする最低ランクの評価を下した。 この評価は、事故や法令違反、機器の不具合事例などを元に、毎年度、判定するもので、今年始まった。評価が低い原発ほど、安全管理に対する国の監視が、翌年度に厳しくなる。 保安院は島根原発について、計画通りに機器の点検が行われずチェック機能も働かないなど重大な欠陥があったと指摘。中国電力が6月にまとめた再発防止策が適切に行われるか、追加検査で確認するとした。 島根原発は、点検漏れの発覚後、運転を停止。再開のめどは立っていない。 保安院は6月、島根原発を除く52原発の保安作業の評価を初めて公表。柏崎刈羽原発など21原発を下から2番目の「重要な課題あり」と評価したが、最低ラ