放射性物質が含まれる福島県内の校庭の土の処理方法について、文部科学省は11日、表層の土を削って下層の土と上下を入れ替える方式と、敷地内に掘った穴にまとめて埋める方式が、放射線量の低減に有効との考えを福島県教委に通知した。今後、同県内の学校ではこの2方式での土壌処理が進む見通しだ。 文科省は「上下入れ替え方式」については、福島県内の中学校や幼稚園での実験結果に基づき、表土を深さ10センチ削って下層の20センチの土と入れ替えることで放射線を9割減らせるとした。 また、敷地内に大きな穴を掘って表土を埋める方式については、厚さ40センチの締め固めた土で覆えば99%の放射線を遮ることが期待できると報告した。底に防水シートを敷いて地下水への浸入を防ぐことが望ましいとしている。 文科省は結果を県教委から市町村に伝えてもらい、土壌の処理方法を選ぶ参考にしてもらう考えだ。しかし、郡山市などはすでに校庭