「まさか歩道に突っ込むとは…」。大阪市浪速区で12日に発生したタンクローリーの暴走事故。通天閣を見上げる繁華街近くで2人の命が奪われた突然の惨事に、通行人らは声を失った。 現場から十数メートル離れた歩道上にいた男性(66)は、「ドーン」という音で事故に気付いた。「タンクローリーが道路標識やガードレールをなぎ倒して歩道脇の店舗に突っ込んでいた」と事故当時を振り返った。 「車から降りてきた運転手は落ちついた様子で署員と話していた。担架で運ばれた2人はまったく動かなかった」。タンクローリーは直前に男性の目の前を通ったが、それほどスピードは出ていなかったという。 近くの写真現像店の男性店主(75)は、事故直後に道路の中央付近に自転車とその持ち主らしき男性が倒れているのを目撃した。浪速署によると、同様の目撃情報は複数あり、男性はすぐに立ち去ったという。車線変更してタンクローリーの前方に割り込んだとさ