インスタントみそ汁などに使われるフリーズドライ(真空凍結乾燥)の方法でラットの精子を5年間保存し、子を誕生させることに京都大チームが成功した。凍結保存に比べてコストが低く、災害などにも強い。米科学誌プロスワンで10日発表した。 フリーズドライ法は食材などを凍らせた後、気圧を下げて水分を飛ばす保存技術。水を加えるだけで戻すことができる。 京大の金子武人特定講師(生殖工学)はラットとマウスの精子をフリーズドライにし、ラットは5年間、マウスは3年間、冷蔵庫で保存した。水で戻してから卵子に顕微授精し、健康な子どもをつくった。成功率は新鮮な精子とほぼ同程度だった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、購読手続きが必要です。購読申し込みログインする今なら最大2カ月無料!サービスのご紹介はこちら関連記事遺伝子異常のマウスから正常iPS細胞 京大など成功(2/11)〈WEBRONZA〉iPS