生活スタイルに合わせて、夜間や宿泊型も広がっている(※写真はイメージ)この記事の写真をすべて見る 腎不全で失われた腎臓の働きを代替する人工透析。大半の患者が利用する血液透析では、生活スタイルに合わせて、夜間や宿泊型が広がっている。もう一方の腹膜透析も機器が便利になり、患者の負担が大きく減っている。 平日の夕方6時すぎ、JR日暮里駅前にある東京ネクスト内科・透析クリニック。仕事を終えたスーツ姿のサラリーマンが続々と来院する。ロッカーでパジャマに着替え、透析室のベッドやリクライニングチェアに横になりながら、4時間の血液透析を受ける。 「腎不全は60歳前後で発症するケースが多いのですが、働き盛りの40~50代でなる人も少なくありません。昼間に4時間の透析は難しいので、仕事後に受けられるよう夜間透析を実施しています」(同クリニック院長・陣内彦博医師) 腰の付近に左右一つずつある腎臓は、主に体内の老