人流より人数。ようやく真っ当な対策か、と期待させた分科会の尾身茂会長だが、その根拠も示さないまま知事らにやり込められて後退した。2年間、日本はこんな連中に牛耳られてきたのか。沖縄でわかったオミクロン株の実態をもとに、日本のコロナ対策を問う。 【写真5枚】リスクを避ける「無責任構造」の親玉は? *** 当たり前のことだが、オミクロン株とどう向き合うか、という議論は、科学的な知見やデータに基づかないかぎり、意味をなさない。ところが、われわれの生活に甚大な影響をおよぼす感染対策は、科学を無視して決められるらしい。 東京など1都12県を、まん延防止等重点措置の対象に加えることを、政府分科会が了承した1月19日、分科会の尾身茂会長は「これまでの人流抑制でなく、人数制限がキーワードになると考えている」との見解を示した。さらには、「ステイホームなんて必要ないと思う」と述べたところが、全国の知事たちに噛み