(ブルームバーグ): イングランド銀行(英中央銀行)は3日、政策金利の0.75ポイント引き上げを発表した。利上げ幅は過去33年で最大となった。ただ、将来も大幅利上げが続くとの市場の予想は強く打ち消し、市場の予想通り金利が上昇すれば2年にわたるリセッション(景気後退)につながると警告した。 政策金利の3%への引き上げを支持したのは金融政策委員会(MPC)メンバー9人のうち7人で、2人はより小幅な利上げを主張した。3%は14年ぶり高水準。一方で将来については大幅上昇を想定する投資家の見方に水を差し、ピーク金利は「金融市場が織り込んでいるよりも低くなる」との見通しを示した。 中銀が予測の前提とした市場のピーク金利予想は約5.25%。この軌道に沿って利上げした場合、国内総生産(GDP)は3%削られ、インフレ率は最終的にゼロになると中銀は試算した。一方、金利を3%で維持した場合はリセッション(景気後