ブックマーク / sorae.info (9)

  • 過去の地球の公転軌道は “予想以上” に予測困難 恒星接近を考慮したモデルで検証

    地球の公転軌道は長い時間の中で少しずつ変化することが知られており、過去に起きた極端な気候変動の原因となっているのかもしれません。しかし、公転軌道の変化を数学的に解析することは困難であり、過去の公転軌道を正確に予測できるのは5000万~1億年前までが限界であると考えられてきました。 しかし、オクラホマ大学のNathan A. Kaib氏とボルドー大学のSean N. Raymond氏によれば、地球の公転軌道を正確に予測できる期間はさらに約10%ほど短くなるようです。これまでの計算ではあまり考慮されていなかった、太陽系の近くを恒星が通過したことで巨大惑星の軌道が乱される影響を考慮した両氏は、5000万年より短い期間であっても正確な軌道予測が困難であることを突き止めました。 【▲図1: 恒星HD 7977の接近を考慮した地球の公転軌道の変化の計算結果。1点1点が、特定の時点での公転軌道の性質 (

    過去の地球の公転軌道は “予想以上” に予測困難 恒星接近を考慮したモデルで検証
    ROYGB
    ROYGB 2024/03/18
    そんなに難しんだろうかと思ったけど、5千万年位しかできないという話だった。
  • 直径約13億光年の巨大構造物「ビッグ・リング」を発見 宇宙原理に反する構造か

    私たちの宇宙について、広い目線で見れば天体や物質の分布が均質であるという「宇宙原理」が広く信じられています。しかし近年の観測では、宇宙原理に反すると思われる巨大構造物(宇宙の大規模構造)がいくつも見つかっています。 セントラル・ランカシャー大学のAlexia Lopez氏は、地球から約92億光年離れた位置(※)に、直径が約13億光年にも達する巨大構造物「ビッグ・リング(Big Ring)」を発見したと、アメリカ天文学会(AAS)の第243回会合の記者会見で発表しました。Lopez氏は2021年にも同様の巨大構造物である「ジャイアント・アーク(Giant Arc)」を発見していますが、両者は非常に近い位置と距離にあります。これは宇宙原理に疑問を呈する発見です。 ※…この記事における天体の距離は、光が進んだ宇宙空間が、宇宙の膨張によって引き延ばされたことを考慮した「共動距離」での値です。これに

    直径約13億光年の巨大構造物「ビッグ・リング」を発見 宇宙原理に反する構造か
    ROYGB
    ROYGB 2024/01/31
    宇宙が均一で平坦でないとすると、インフレーション理論が訂正されるかもしれないのかな。
  • ブラックホールは最速2万9000km/sで運動する場合があると判明 光速の約10分の1

    ブラックホール同士が合体すると激しい重力波が発生し、時に合体後のブラックホールを “蹴りだし” ます。ブラックホールの運動速度が早ければ早いほど、ブラックホール同士が衝突する可能性は高まり、宇宙に存在する重いブラックホールの起源になるとも考えられます。 ロチェスター工科大学のJames Healy氏とCarlos O. Lousto氏は、2つのブラックホールが衝突した場合、合体後のブラックホールが最速で約2万9000km/sで運動することをシミュレーションによって明らかにしました。これは以前のシミュレーションで示された速度の5.7倍も速く、光の速度の約10分の1に相当します。 【▲ 図1: お互いの周りを公転している2個のブラックホールの想像図(Credit: SXS)】■天体同士の接近によって発生する “制限速度違反”複数の天体が極めて近くに接近した場合、お互いが重力で引かれ合うことで運

    ブラックホールは最速2万9000km/sで運動する場合があると判明 光速の約10分の1
    ROYGB
    ROYGB 2023/09/03
    小松左京のSFみたいなことも現実に起こりうるわけか。
  • ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した「車輪銀河」の画像が公開された

    【▲ ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した「車輪銀河」。近赤外線カメラ「NIRCam」と中間赤外線装置「MIRI」を使って取得された画像をもとに作成(Credit: NASA, ESA, CSA, STScI)】こちらは、南天の「ちょうこくしつ座」の方向約5億光年先にある「車輪銀河」(Cartwheel galaxy、ESO 350-40)と2つの伴銀河(衛星銀河)です。 車輪銀河はその名が示すように、直径約15万光年とされる大きなリング構造や、内側と外側のリング構造をつなぐスポークのような構造を持つ印象的な姿をしています。大小のリングやスポークを彩る赤色は、炭化水素に富む塵の分布に対応しています。いっぽう、スポークの隙間から見える青色の輝きは、個々の星や星形成領域(ガスや塵から新たな星が形成されている領域)を示しています。 この画像は、2022年夏から格的な観測を始めた「ジェイムズ

    ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した「車輪銀河」の画像が公開された
    ROYGB
    ROYGB 2022/08/08
    またソーセージかな。「CNN.co.jp : 恒星の画像と思いきや、実はソーセージの断面 ネットだまされる」 https://www.cnn.co.jp/fringe/35191537.html
  • 打ち上げ45周年の惑星探査機「ボイジャー1号」地球へ届いたデータの一部に問題が見つかる

    【▲ 星間空間に到達した惑星探査機「ボイジャー1号」の想像図(Credit: NASA/JPL-Caltech)】1977年9月5日に打ち上げられた「ボイジャー1号(Voyager 1)」は、木星と土星のフライバイ探査を行ったアメリカ航空宇宙局(NASA)の惑星探査機です。太陽系の外へと向かって飛行を続けたボイジャー1号は、太陽風の影響が及ぶ領域である「太陽圏(ヘリオスフィア)」を今から10年前の2012年8月に離脱し、星間空間に到達したことが確認されています。 関連 ・ボイジャー1号が星間空間でプラズマ波を検出 打ち上げから40年を越えての偉業 ・【解説】ボイジャーが到達した星間空間との境界とは 打ち上げから45年近くが経った2022年5月現在もボイジャー1号は稼働し続けており、地球から約233億km(約155天文単位)離れた星間空間を時速約6万1000km(秒速約16.9km、太陽に対

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    ROYGB 2022/05/21
  • 宇宙栽培レタスが宇宙飛行士を救う! 月面農場や火星探査も視野に入れた実証実験

    【▲国際宇宙ステーション(ISS)(Credit: JAXA/NASA)】昨年(2021年)10月22日付けで発表されたJAXAのプレスリリースによると、JAXA、竹中工務店、キリンホールディングス、千葉大学、東京理科大学は、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日実験棟内で、世界初となる宇宙での袋型培養槽技術によるレタス生育の実証実験を実施しました。 【▲「きぼう」内の実験装置設置場所(Credit:JAXA/NASA)】今回の実験は、2021年8月27日から10月13日までの48日間行われ、9月10日にはレタスの葉を確認し、その後も順調な生育を続け、収穫に至ったということです。 【▲密閉した袋内で栽培されたレタス(収穫前の様子)(Credit:竹中工務店)】【▲密閉した袋内で栽培されたレタス(地上に回収する前の様子)(Credit:竹中工務店)】実証実験用に開発された栽培装置は、

    宇宙栽培レタスが宇宙飛行士を救う! 月面農場や火星探査も視野に入れた実証実験
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    ROYGB 2022/03/31
    宇宙で野菜を育てるという話は昔からあるけど、薬剤の変わりに遺伝子操作された作物を使うというのも合わさってる。
  • 科学者を魅了し続ける古くて新しい「三体問題」 その解法の鍵とは?

    【▲ 2つのブラックホールの衝突によって生じる重力波のイメージ画像。この現象はアインシュタインの一般相対性理論によって説明され、現代的な「三体問題」の一例でもあります(Credit: NASA Goddard)】17世紀の終わり頃、ニュートン(Isaac Newton、1642-1727)は「万有引力の法則」を発見し、太陽の周りの惑星の動きを説明することに成功しました。これは現在「ケプラーの法則」として知られています。 ニュートンはさらに、地球の衛星である月の動きを説明しようとしました。しかし、地球と太陽の両方が月の動きを決定しています。地球と太陽だけであれば2つの物体の関係(「万有引力の法則」に帰着する「二体問題」)になりますが、月が加わると3つの物体の非常に複雑な動きを予測することになり、数学的な解法も難しくなることが知られています。これが「三体問題」です。 こちらの動画では「2つの物

    科学者を魅了し続ける古くて新しい「三体問題」 その解法の鍵とは?
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    ROYGB 2021/04/28
    厳密解は解けなくても、近似的には数十年先の月食や日食を予測できるレベルで計算可能。厳密には二体であっても大きさを持つ地球や太陽での解法は無い。完全な球ならニュートンが積分で証明した。
  • ティコの超新星の残骸、衝撃波の膨張速度が予想外に減速

    ティコの超新星残骸。X線観測衛星「チャンドラ」によるX線の観測データ(中央)と、可視光線で撮影された星々の画像(背景)を合成したもの。外縁部のなめらかな筋が衝撃波に対応する(Credit: X-ray: NASA/CXC/RIKEN & GSFC/T. Sato et al; Optical: DSS)京都大学の田中孝明氏らの研究グループは、16世紀に観測された「ティコの超新星」の残骸における衝撃波の膨張速度が、予想を上回るペースで減速していることが判明したとする研究成果を発表しました。研究グループは今回の成果について、標準光源として宇宙の距離測定にも利用されている「Ia型超新星」のメカニズムを解明する上で重要な役割を果たすものとしています。 1572年11月、カシオペヤ座にまばゆく輝く「新星」が出現し、多くの人々に目撃されました。なかでも詳細な記録を残した天文学者ティコ・ブラーエにちなみ

    ティコの超新星の残骸、衝撃波の膨張速度が予想外に減速
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    ROYGB 2021/01/23
  • 火星の大地にぽっかり空いた大きな穴

    【▲パヴォニス山の山腹に空いた穴(Credit: NASA, JPL, U. Arizona)】火星最大の火山・オリンポス山の南東に並ぶ3つの火山のうち、中央にあるパヴォニス山の山腹には大きな穴が空いています。NASAの火星探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」は、この穴を軌道上から撮影しました。 穴の幅は約35m、深さは約28m。真上から撮影されたこの画像では実感するのが難しいかもしれませんが、周囲の地表から穴に向かって、アリジゴクが掘った穴のようにすり鉢状の急傾斜になっています。これは穴の中に大量の土砂が流れ込んだことを示唆しており、アリゾナ大学月惑星研究所によると、穴のなかに見えているのは流れ込んだ土砂が堆積してできた小さな山の頂上であり、来の底までの深さは穴の縁から約90mに達すると試算されています。 この深い穴の正体は、溶岩流の表面が固まりつつ、その中身が流れ出ることで形

    火星の大地にぽっかり空いた大きな穴
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    ROYGB 2020/05/17
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