日本中の編集者と日本中の広告営業マンが、今ぐらいから年度末にかけて、経理部門および担当役員から「今期、交際費は激減したのに売上はそれほど減ってない…というか伸びてるんだけど、これはつまりどういうことなの？」という、おそろしく厳しい問いと戦うことになります。ご武運を祈る。

もう十年以上前だけど、酒席で「物語」のことを「嘘」と言っていた後輩のことを時々思い出す。「もちろんあっていいし、楽しむ人がたくさんいるのはわかるんですが、義務教育で教えるほどのものですかね」と言っていた。ずいぶん前に異業種へ転職したけれど、出版業界に戻っていると最近小耳に挟んだ。

「善人ぶっている人は信用ならない、悪人ぶっている人のほうがまだ信用できる」という考え方が苦手なんだよなあ、、、ということを、ぼんやり考えています。それはわたしが、「善人ぶっている人」と善人の区別がつかないし、「悪人ぶっている人」と悪人の区別もつかないと思っているからだと思います。

『キミのお金はどこに消えるのか』井上純一著読了。監修がしっかりしているので安心して読めるマクロ経済学の入門書だった。特に興味深いのは、作中で繰り返し「いま消費税を上げると税収が減るから上げるな、むしろ下げろ、つか無くせ」と語っていること。素人の自分には大変説得力のある話だった。

うまくお金を稼げない人で、何割か、致命的に「お金の使い方」が下手な人がいる。まったくお金をかけずに5万円稼ぐより、5万円かけて15万円稼ぐほうが圧倒的に楽だし方法も多いのだけど、その5万円を惜しむ人が多い印象。5万円かけるにはある… https://t.co/rDSQlmsGgN

「挨拶文」とか「敬語」って、一文字あたりに含まれる情報量は少ないように見えて、実は「相手との距離をコントロールできる」というめちゃくちゃ便利な追加属性付き装備（しかも防御系）なので、若い人や弱い人ほど早めにインストールしたほうがいい機能だと思う。

「批判されるのが嫌なら鍵かけるかツイッター退会すれば」って、何度考えてもめちゃくちゃなこと言ってるよなぁ。「殴られるのが嫌なら学校辞めるか転校すれば」と同じで、言ってる本人は善意のアドバイスのつもりで、しっかり殴る列に加わっているという。百万歩譲ってもお前が言うなよという話だ。

この話にしびれたのは、私がこれまで何気なく書いてた、90度に交わる「x軸、y軸」の十字線って、「xとyはそれぞれ独立したパラメータである」という前提があらかじめ組み込まれたグラフだったってことなんですね。そしてそれは容易に傾きうる。そんなの今さらだと思うのだろうけど、驚きました。