宇宙空間には銀河宇宙線や太陽風という極めて強い放射線が飛びかっている。我々の住んでいる地球表面は、大気という遮蔽物で大部分が遮断されているが、人工衛星や宇宙基地など宇宙開発に関わる場合には、これらの放射線に対し、宇宙船や宇宙服などに十分な放射線対策を施す必要がある。このステージでは、宇宙から地球に降り注いでいる放射線の正体、宇宙服や宇宙線の構造、さらに、X線天文衛星「すざく」による宇宙の構造やブラックホールの研究など宇宙を舞台にした放射線の利用に迫る。 宇宙の放射線 超新星爆発・宇宙放射線・太陽風・オーロラ 超新星爆発 超新星爆発は質量の大きい星が崩壊する時に発生する現象です。太陽より8~10倍以上の質量を持つ星は、内部で核融合の材料となる物質を使い果たすと、「星を支えていた圧力よりも重力が大きい状態」になってしまいます。すると中心部が一気に崩壊し、大爆発をおこすのです。 超新星爆発の衝撃