桜玉吉、久しぶりの単行本が発売されたので購入した。 漫喫漫玉日記 深夜便 (ビームコミックス) 桜玉吉 新装版でも文庫でもない玉吉の単行本が出るのは本当に久しぶりだ。発売日に書店で買い逃したのでAmazonで注文しようすると「2〜3週間以内に発送」になっていた。皆、待ち望んでいた新刊ではなかろうか。 桜玉吉という漫画家がどれほど愛おしい存在か――自分のような30〜40代の元ファミコン(通信)世代にとっては説明不要だろうが、一回り違っていたらどれほど言葉を連ねてもこの気持ちを共感して貰えないような気もするのだが、せっかく新刊が出たタイミングでもあることだし、書いてみたい。 桜玉吉は史上初めてのゲームパロディ漫画家だった。や、厳密に書けば、イラストレーターとしてデビューした玉吉が初めて抱えた漫画連載にして出世作――『しあわせのかたち』以前にも、ゲーム中のキャラクターを主人公にしたギャグ漫画は存