10数年前、私の通っていた公立高校を含む地域一帯ではルーズソックスが流行していた。その頃東京では“紺ハイ”なるものが流行しているとめざましテレビでやっていたが、流行りも廃りも九州まで到達するのには年単位の時間がかかる(今はそんなことないのかもしれないが)。 ルーズソックスと言っても、渋谷のコギャルがはいていたような1メートル以上もあるいわゆるスーパールーズをはく人は私の高校にはいない。「ふくらはぎの真ん中より少し下の辺りでソックタッチで止めた時に足首辺りに2〜3段のいい感じのたるみが出来る靴下=可愛い」という揺るぎない価値観を当時の私達は共有していた。親や教師たちには全く理解できない価値観だったようである。 この価値観がどのように共有されてきたかと言うと、スクールカースト上位の可愛子ちゃん達が(おそらく)先輩の可愛子ちゃん達の真似をし、それに憧れた一般女子以下がマネしていくのである。私もマ
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