タグ

ブックマーク / nakaii.hatenablog.com (4)

  • 死の恐怖をめぐって――中島義道、大江健三郎、森岡正博を中心に - 翻訳論その他

    ホリエモンが収監される前、あるインタビューで、こんなことを語っていた。 ボクは6歳の頃から、死について考えていました。いつか死ぬ、明日かもしれない。そう考えると怖い。でも気付いたんです。考えるから怖い、考えなければ怖くないと。しかし何かの拍子にふと心の隙間に入り込む。だから自分を忙しくしてきた。 (アエラ2011年6月6日号) 堀江貴文を「6歳の頃から」捕らえて放さないこの恐怖は、哲学者の中島義道を「六歳のころから」捕らえて放さない恐怖と、たぶん同じだろう。 私は六歳のころから、心のうちでたえず「死ぬのが怖い!」と叫んでいた。何が怖かったのか。それは、けっして父や母と別れるから怖いという感情ではなかった。幼い私が震えていたのは、私が完全に「無」になるということ。それは何なのかわからないながらに、ほんとうに冷や汗が出るほど怖かったのである。 (中略) 私が何億年のあいだ「無」であり続けるとい

    死の恐怖をめぐって――中島義道、大江健三郎、森岡正博を中心に - 翻訳論その他
    Re-KAm
    Re-KAm 2024/05/12
  • 「彼女は悲しい」は「she makes me sad」か? - 翻訳論その他

    これは後追いで知ったのだが、数日前、「Language learning influencer」を名乗るある人物のツイートが日語学習者界隈をざわつかせた。SNS上では、その人の発言を肴に熱い議論が交わされており、なかにはずいぶん感情的なやりとりも見える。議論は匿名掲示板4chan、Reddit)の方にも飛び火していて、とても全部を追うことはできない。英語が苦手なので、発言のニュアンス等、よくわからない部分もあるけれど、なかなか面白かった。 発端となったのは、gambsさんという方の次のツイートだと思われる。 Going to blow the minds of every Japanese learner right now pic.twitter.com/PUiZ9fNGLA — gambs, king of incelweabootwt (@gambsVNs) 2022年2月14日

    「彼女は悲しい」は「she makes me sad」か? - 翻訳論その他
  • 「He is sad」と言えても「彼は悲しい」と言えないことをめぐって - 翻訳論その他

    「私は悲しい」と言えるのに「彼は悲しい」とは言えない。なぜか。彼の気持ちは彼にしかわからないからだ。その通りだが、でも英語では「He is sad.」と難なく言えるのだ。どういうわけだろう。いくつかの考え方がある。 たとえば「悲しい」と言う単語は、英語では「私は」のときは”I am sad.”「あなたは」のときは”You are sad.”「彼は」のときも”He is sad.”と、みんな同じ形で言うことができる。ところが日語はそうはいかない。「私は悲しい」はいい。しかし、「あなたは悲しい」とか「あの人は悲しい」というのはヘンだ。他人の気持ちはわからないという論理である。(中略)恐らく英語の”He is sad.”は、日語にしたら、 彼は悲しいのだ に相当する意味であろう。 (金田一春彦『日語(新版)』岩波新書p.182) 英語の「He is sad.」は、日語の「彼は悲しい」とい

    「He is sad」と言えても「彼は悲しい」と言えないことをめぐって - 翻訳論その他
    Re-KAm
    Re-KAm 2022/02/23
    面白い
  • 川端康成の嘘 - 翻訳論その他

    川端康成が自身の翻訳観・日語観を披歴した文章に「鳶の舞う西空」という随筆があって、精読したことがある。「『源氏物語』の作者に『紫式部日記』があった方がよいのか、なかった方がよいのか。なくてもよかった、むしろなければよかったと、私は思う時もある」という書き出しのこの随筆は、最初のほう「源氏物語」の英訳や日古典の現代語訳について取り留めのない話をしているけれど、半ばあたりでおもむろに「川嶋至」という名前を出し、そこから先、この人への反論となる。どうやら翻訳の話は枕にすぎなくて、反論が題であるようだ。川嶋至は知らない名前だったので、精読の一環として軽い気持ちで調べ始めたら、とまらなくなった。それで結局、国会図書館まで行くはめになった。もう十年くらい前の話になるけれども。 いま小谷野敦『川端康成伝 双面の人』を読んでいるのだが、読み始めてすぐ、この人の名前が出てきた。引用させてもらう。「川端

    川端康成の嘘 - 翻訳論その他
    Re-KAm
    Re-KAm 2015/06/13
    僕も是非使っていきたい
  • 1