大学時代、中古レコード屋でバイトをしていた。名を「廃盤専門店 えとせとらレコード」という。今も業界では有名な老舗だ。当時は蒲田に3店舗、新宿に1店舗あり、私は邦楽メインの蒲田店で働いていた。 時給は激安だったものの、レコード聴き放題、欲しい盤は安く買える特典付き! レコード袋はエナメル風の光沢を放つ群青色で、独特の書体で「えとせとらレコード」と入っていた。この袋を持って歩くのは、恥ずかしいような自慢のような、不思議な気持ちだったのを思い出す。 店は、店長と大学生のバイトでまわしていた。バンドをやってたメタル男子やサブカル美大生と一緒に、好きなレコードをかけ、ただただ音楽を聴いていた。 閉店時間の8時近くになると、山崎ハコタイムと称して、「兄妹心中」や「呪い」を大音量でかけていたっけ。 店長と一緒にレジに入る時は、彼の趣味に付き合わされた。いわく、パンタやムーンライダーズ、近田春夫など。私が

