前西武の土肥義弘投手(35)がオリオールズとマイナー契約で合意したことが13日、分かった。土肥は10年オフに西武からFA宣言し、海外に挑戦。昨年は米国、メキシコで移籍先を探したが、公式戦に1度も登板できずに“浪人”生活を送った。キャンプは3Aノーフォークからスタートし、メジャー昇格を目指す。 2年越しの夢がかなう。単身で海外に乗り込んだ昨年は苦難の連続だった。米マイナーの入団テストに受からず、米独立リーグのトライアウトには合格したが、ビザの問題などでマウンドに上がるチャンスすらないまま、無念の帰国となった。オフに、米国を拠点とする「IBC nyInc.」とマネジメント契約。左腕補強を目指したオ軍と交渉を進め、念願だったメジャーへの道が開けた。 日本球界からのオ軍入りは、このオフだけで和田、チェンに続いて3人目の左腕となる。マイナーには元ロッテ田中良平投手(29)が所属しており、心強い。土肥