読書をするのに一番いい場所 みなさんは読書をする時のお気に入りの場所はありますか? 少し通りからはなれた人の出入りが多すぎないカフェや昼下がりの公園、日曜の午前中のベッドの上で。読書家たちは自分の場所を見つけて本を読みます。静かでひとりになれる場所が本の世界に没入させてくれます。 それらの条件をみたす、あまり一般的でない場所があります。そこで読書に目覚め、その後の人生が変わった人たちをご紹介しましょう。獄中の読書家たちです。 マルコムX ニューヨークのハーレムでハスラーをしていたマルコムは1946年、21歳の時に強盗の罪でチャールズタウン州立刑務所に入れられます。ハスラーとはポン引きや非合法ギャンブル、ドラッグの密売などで生計をたてるギャングのことです。境遇にめぐまれなかった人たちが悪にそまってしまった時の、ありふれた末路でした。 1948年に移送されたノーフォークの犯罪者コロニーには一つ