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  • 「響け!ユーフォニアム2」7話のバリサクソロ/藤田春香の演出 - subculic

    原作を読んだときから吹奏楽部部長・小笠原晴香が駅ビルコンサートで吹くソロは期待していた。普段、部の中心である田中あすかの影にかくれがちな晴香が、前に出てノリノリのソロを披露する。これはぜひアニメで観たいな、と思っていたのだ。 『響け!ユーフォニアム2』7話で描かれたアニメ版のソロパートは、期待以上の映像に仕上がっていた。原作では「A列車で行こう」だった曲が「宝島」に変更され、アルトサックスで吹かれることの多いソロ(原曲はピアノ)をバリトンサックスで吹く。それだけでも見応え・聴き応えのある上、アニメならではの「動き」にも目を見張るものがあった。懸命な晴香の表情とリズム良く走る運指に加え、臨場感あるカメラワークが盛り立てる。 たとえば麗奈がそうであるように、ピンと背筋を伸ばして前を見て吹くのが作の基的な演奏スタイルだ。カメラも正面から演奏者を捉える。それがこのソロでは、正面にカメラを置いて

    「響け!ユーフォニアム2」7話のバリサクソロ/藤田春香の演出 - subculic
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    Rouble 2016/12/08
  • 「響け!ユーフォニアム」の生々しさ、その正体 - subculic

    アニメ放映終了後にまとめて読もうと思っていたが、我慢しきれず『響け!ユーフォニアム』の原作小説に手を出してしまった。アニメと比較しながら読み進めていくと、これが面白い。原作1巻を1クールかけてアニメ化しているのだから(正確には短編集の挿話も拾っている)当然かもしれないが、アニメを再び観直すと「これはオリジナルだったのか!」という描写が頻出し、膨らませているポイントの多さになかば感心してしまったほど。たとえば、第5話「ただいまフェスティバル」で印象的だった久美子と麗奈の帰り道(麗奈が髪をかき上げるあの場面)も追加されたエピソードだ。そもそも、原作の久美子は麗奈のことを最初から名前で呼んでいて、距離感に若干の違いがある。アニメは麗奈との関係性を強調するためだろう、少し“遠い”ところからスタートしている。その甲斐あって第8話で「麗奈」と名前を呼ぶ特別な儀式が生まれたわけだ。名字と名前、どちらで呼

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    Rouble 2015/06/20
    “目の前にそのキャラクターが存在するかのように扱う手つき”
  • 「響け!ユーフォニアム」8話の攻めっ気 - subculic

    あるクリエイターが頭角を現す瞬間というものが存在するとすれば、『響け!ユーフォニアム』第8話「おまつりトライアングル」はまさにそれを目撃した気分になった。絵コンテ/演出は藤田春香。アニメーターとしてのクレジットは見かけていたが、『中二病でも恋がしたい!戀』(2014年)で演出デビューした経歴からすると若手の方だろうか。ふと思い出したのは京都アニメーション出身の『アイドルマスター シンデレラガールズ』高雄統子監督が京アニ時代に担当したある話数だ。それは作画監督に堀口悠紀子を迎えた『CLANNAD』番外編「もうひとつの世界 智代編」(2008年)。堀口さんの繊細なアプローチに感じ入り、演出の契機になった話数だと後に語られている。事実、今観直すと剥き出しの高雄演出に唸る場面ばかり。「智代編」は高雄統子という演出家のキーエピソードといっていい。そうした例が頭に浮かび、「おまつりトライアングル」は藤

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    Rouble 2015/06/04
  • 興津由佳にみる「SHIROBAKO」のキャラクター描写 - subculic

    万策尽きず、最終話も無事放映された『SHIROBAKO』。めでたしめでたし。そんな最終話で嬉しかったのは「興津さん」と皆から呼ばれている武蔵野アニメーションの総務・興津由佳が大活躍したことだ。彩り豊かな作の女性陣にあって個人的に一番注目していた興津さん。「残業をしない主義」「昔は制作だったらしい」など設定は散りばめられていたが、クリティカルなパーツを見せないキャラクターで、そこに興味の沸く“隙”があった。まず取り上げたいのは、興津さんのデスク周り。クールビューティな外見と事務的ではっきりとした言動は、シンプルで実用性重視の配置を想像させる。しかしよく観察してみると、ファンシーな小物が目を惹くチャーミングなデスク。「意外と可愛い一面を持つ」ことがデスク周りから伺えるのだ。ハート型のマウスパッドや花柄レースのコースターなど、こだわりの感じられる品がずらっと並ぶ。とりわけ目を惹くデスク右上に鎮

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  • 話数単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選+@ - subculic

    年末恒例のベストエピソードセレクト企画。将来、このリストを振り返ってみて「あれは神回だったなー」と思えるものになっているといいなあ。やっぱり、時間に一度晒され、それでも残ったものが神回なのだ(たぶん)。例によって各サイトの集計は、必殺集計人・新米小僧さんがやってくれるはず。期待しよう。以下、コメント付きで選出話数を列挙。基的に放映日順(最速放映日)で並べている。 ■『ドキドキ!プリキュア』 第48話「ドキドキ全開! プリキュアVSキングジコチュー!」 (1月19日放映)脚/山口亮太 絵コンテ・演出/三塚雅人 作画監督/稲上晃冒頭、いきなりマナが正体を明かすサプライズから始まり、巨大ランス召還、「セーラー戦士死す!」を彷彿とさせる六花の挺身……サプライズ劇場こそ『ドキプリ』の真骨頂であり、最終決戦なら尚更畳み掛けるのがドキプリ流だと改めて教えられた。ギュッギュッと圧縮した展開、しかしそれ

    話数単位で選ぶ、2014年TVアニメ10選+@ - subculic
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    Rouble 2014/12/17
    ビルドファイターズは確かに15話が一番よかったなー。
  • オススメ「SHIROBAKO」資料群 - subculic

    ネット社会の恩恵か、専門用語や制作工程をフォローしてくれる公式サイト、リアルタイムで流れてくるアニメ関係者のつぶやき、インターネットは業界事情(そんな大げさなものじゃないけれど)を知るにありがたい存在だ。そこで『SHIROBAKO』をより深く、楽しめるものにしてくれる資料を紹介する趣旨のエントリーを書きたくなった。ネットで今すぐ読めるもの、P.A.WORKS関連の資料を中心にアニメを勉強する上で有用な、好きな書籍の紹介も兼ねて。ちょっと変わったアイテムもあるけれど、ご愛嬌ということでお願いしたい。 ■人狼制作日誌P.A.WORKS代表取締役・堀川憲司が制作担当だったProduction I.Gのアニメーション映画『人狼 JIN-ROH』ホームページ用制作日誌。アニメ制作にまつわる定番の読み物で、理知的な性格を反映したと思われる筆の滑らかさ、個性的なクリエイターたちと付き合っていく我慢強さ、

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    Rouble 2014/12/09
  • 「たまこラブストーリー」妄想 - subculic

    常盤みどりの抱える複雑な想いは『たまこラブストーリー』のサイドストーリーだった。彼女をどういった切り口で捉えるか、意見の分かれるところだが、そこが面白い映画だと思った。常盤みどりにまつわる根拠のない想像をひとつ。結論から言えば、もち蔵の母親である大路道子が『ひなこラブストーリー』のみどり役だったらいいな、だ。発端は『たまこまーけっと』第9話「歌っちゃうんだ、恋の歌」の回想に、たまこの母親・ひなこが友人二人と歩いて校門から出てくるカット。特に説明や台詞もなく、ひなこの友人Aの枠を出ることもなかったのだけれど。『たまこラブストーリー』を観終わってからなら、友人を道子と仮定してみたくなった。要するに『ひなこラブストーリー』の道子がみどりと同じ想いを抱えていたら……みどりは道子のようになれるかもしれない、そんな希望が残る。学生時代からの友人で、お隣の屋。子供の歳も一緒。そもそも作のキーアイテム

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  • 今、書いておきたい「のだめカンタービレ」11話のこと - subculic

    世の中にはタイミングという奴があるけれど、ソチ五輪女子フィギュアスケートシングルフリーで感動的な滑りをみせてもらった今、書いておきたいエントリー。事の起こりは少々時間を遡る。昨年の夏頃だっただろうか、ノイタミナの作品を再観していた時期があった。黎明期の作品群から追っていたのだが、そこで衝撃的な挿話に出会ってしまった。■『のだめカンタービレ』 第11話「ピアノ」脚/金春智子 絵コンテ・演出/鈴木洋平 作画監督/川田剛 総作画監督/都築裕佳子数日後、日を去ってしまうシュトレーゼマンに最高の演奏で応える千秋と、物の「巨匠」が舞台へ上がる『のだめ』最初のオケ回だ。そう、ここで演奏される楽曲が「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番 ハ短調 Op.18」。浅田真央のフリープログラム使用楽曲である(以前から使われていたけれど)。あのスケーティングは観る者を虜にする神が宿っていたが、この回にも宿っている

    今、書いておきたい「のだめカンタービレ」11話のこと - subculic
    Rouble
    Rouble 2014/02/22
    「時代の主流からは外れていたかもしれないが、まぎれもなく「巨匠」の背中がみえる意欲的な演出回。」
  • 「逆襲のシャア」とヘルメット - subculic

    今更と思われるかもしれないが、『逆襲のシャア』で気になる描写がある。それは「ヘルメット」に関してのもの。富野由悠季監督によって細かく指定されているのだと思うが、ヘルメットを脱いだり被ったりといった芝居が妙に多い。まず序盤にあたる小惑星5thルナの戦闘中、アムロはヘルメットを被っているが、シャアは被っていない。サザビーの頭部はシャアはヘルメットをイメージしたものだというのに、当のシャアは仮面を外した素顔を堂々と曝け出す。ヘルメットを被らなかったのはギュネイの援護が命であり、そもそも今のアムロに落とされるはずがないと考えていたからだろう。ファンネルを温存するなど、余裕が垣間見える。続くラー・カイラムに帰投したアムロと待っていたブライト。戦闘空域から帰ってきたばかりで、まだ張り詰めているアムロの厳しい心理をヘルメットを脱がないことで伝えている。月に向かうアムロが仮眠を取るシーンでは、わざわざヘ

    「逆襲のシャア」とヘルメット - subculic
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    Rouble 2014/02/14
    コクピットが開いたままなのは直接宇宙を見たかったから? 見直してみたい。
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