ブックマーク / ogswrs.blogspot.com (3)

  • 精神分析の実践がかかわるのは「こころ」にではない – clinical psychologist の国家資格制度について

    Clinical psychologist の国家資格化に関する新聞記事を見かけた: 心のケアに国家資格「公認心理師」制度を創設 厚生労働省と文部科学省は,心のケアにあたる国家資格「公認心理師」の制度を創設する.欝,虐待,不登校など心の問題が深刻化し,対応が求められる中,一定の質を持った心理職を養成するのが狙い.20日(2016年09月20日)に教育カリキュラムを決める初の検討会を開く. 厚生労働省研究班の2014年度調査では,国内で働く心理職は約 38,000 - 40,000人.医療機関,学校,企業,警察,裁判所など,活躍の場は広がっている.他方で,さまざまな民間資格が乱立し,認定条件,試験,更新制度はさまざまで,技量に差のあることが指摘されていた. このため,誰もが安心して心のケアを受けられるよう仕組み作りを求める声が高まり,昨年09月,国家資格化を定めた公認心理師法が成立した.20

  • セミネール17巻 『精神分析の裏』 第 4 章 「真理 – 悦の姉妹」 (2)

    Le Séminaire XVII L'envers de la psychanalyse, le chapitre IV Vérité, soeur de la jouissance (2) localité ex-sistente [解脱実存的な在処]としての真理に関連して,Lacan はこの第 IV 章で幾つかのことを述べています. 真理という語は,女に,特別な戦慄を惹起する (p.62) 「女は,精神分析の革命的な効能によって活気づけられる」と Lacan は述べています. 精神分析は革命的な効能を有しています – 支配者を廃位 [ destitution ] する効能を. 分析家の言説の構造は,精神分析において成起する転移神経症の構造でもあります.転移神経症においては,それまで排斥されていた剰余悦 a が左上の代理者(支配者)の座へ現れ出てきます.それは,転移神経症における症状の

  • Lacan の墓にて

    Jacques Lacan (1901 - 1981) の墓は,Paris の西北西約 50 km のところにある閑静な村 Guitrancourt の墓地にあります.Paris 市内から車で 1 時間弱です.そこに所有していた別荘に,Lacan は頻繁に滞在しました. わたしは,自身の分析の継続のために 2017年3月に一ヶ月間 Paris に滞在していた際,ふと思い立って,3月25日,Lacan の墓を訪れました. 墓地の入口から敷地の奥へ,なだらかな斜面を登って行きます.その一番高いところより少し手前の中央部分にふたつの墓が並んでいます.入口の方へ向かって左側が Lacan の墓です.その右側の墓は,Lacan の Sylvia (1908-1993) のものかと思いきや,そうではなく,彼女の母親 Nathalie Maklès (1877-1960) の墓です.ちなみに,Sylv

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