ジェネリック医薬品大手の大洋薬品工業(名古屋市中村区)が、主力の高山工場(岐阜県高山市)で製造し昨年9月に自主回収した胃潰瘍(かいよう)などの治療薬について、安全管理に重大な問題があったとして岐阜県は近く、同工場に薬事法に基づく業務停止命令を出す方針を固めた。大手製薬会社の自主回収を受け、行政機関が業務停止命令を出すのは異例。同県は、業務停止は3月下旬から10日間前後で検討している。 同社によると、回収したのは昨年2月に製造した「ガスポートD錠20ミリグラム」(一般名ファモチジン)で、調合の際に薬剤を取り違えて2ロット分約2万8千箱(1箱100錠入り)を製造。品質を確かめる検査でもサンプルを取り違えるミスが重なり、規格外のまま3千余の病院や薬局など医療機関向けに出荷していた。取り違えた薬剤は主成分ではなく、健康への影響はないという。 長野県が昨年9月4日、流通中の薬品をサンプル検査すると連