グラヴィトン - #RyoAnnaBlog2015-10-18 グラヴィトン 2055年。岐阜県の神岡鉱山にある素粒子研究所で21世紀最大の発見があった。万有引力の法則でニュートンが説明し、一般相対性理論でアインシュタインが解明した重力の原理。その発生源であるグラヴィトンがついに発見されたのだ。グラヴィトンは重力を伝える素粒子。自然界には重力・電磁気力・強い力・弱い力の4つの力が存在する。その力を伝達する粒子として、電磁気力の光子・強い力のグルーオン・弱い力のウィークボソンが発見されていたが、重力のグラヴィトンは仮説のままだった。日本の大発見が報じられ世界は沸き立ったが、しばらくするとニュースで取り上げられることもなくなり、人々の記憶から消えかけた。だが、世紀の発見から10年後の2065年。スイスの素粒子研究所が新たな大発見をする。グラヴィトンに光子を放射すると、超微量のルビジウムを生成すると共に、周辺の物質が瞬時に消滅することが
