脳画像で境界性人格障害の脳異常を同定 〔ニューヨーク〕ニューヨーク長老派教会病院/コーネル大学Weill医療センター(ニューヨーク)精神科・神経科指導医のDavid A. Silbersweig教授らによる学際的研究チームは,新しいアプローチを用いて,境界性人格障害患者の核心的な問題に関連する脳の重要な領域の活性を画像化し,この深刻な精神疾患に新たな光を投げかけた。その知見は,American Journal of Psychiatry(2007; 164: 1832-1841)に発表された。 革新的な脳スキャン技術を利用 筆頭研究者で同大学Weill医学部精神医学・神経学科にも所属するSilbersweig教授は「結論を出すには時期尚早であるが,今回の研究は健康人と患者の,否定的感情を背景に行動をコントロールしようとするときの機能的な相違を正確に指摘している。このような初期の洞察は,さら