政府の教育再生実行会議(外部のPDFにリンク)が「達成度テスト」(仮称)の導入を提言したことや、その理由については、これまでの記事でも紹介してきました。大きな目的は、これから大きく変わることが求められている大学の教育を、質的に転換する起爆剤にしようというものです。では、大学教育の現状はどうなっているのでしょうか。文部科学省がまとめた最新の「大学における教育内容等の改革状況」調査(2011<平成23>年度時点)を紹介しながら、今後の課題も探っていきましょう。調査によると、高校の内容の補習授業を行っている大学が347大学に上っていました。大学院大学を除く全737大学のうちの47.1%と半数近くを占めています。国立でも82大学中57大学で行われているのですから、既に珍しいことではなくなっています。入学前(254大学)だけでなく、入学後(221大学)に行われることも普通です。補習授業を行う大きな理