これまたしばらく前に読んだ本なのだけど、いいタイミングだからレビューしてみる。 ピエルルイジ・コッリーナの「ゲームのルール」と、上川徹の「平常心 サッカーの審判という仕事」だ。 ◆ サッカーの審判という存在に興味があった。試合においては欠かせない役割を担いながらも、ある意味、もっとも軽視されている職業。監督の仕事を評して、「勝てば選手のおかげで、負ければ監督のせい」ということばも聞くが、審判の場合は「勝っても負けても審判のせい」だ。ときには罵声を浴び、海外では身の安全を心配しなければならないこともある。それでいて、有名選手よりも給料は安い。何を思って審判を志すんだろう!?とずっと思っていて、それが知りたくて読んでみたのだ。 さて、この2人はなぜ審判になったのか!? 答えは意外にあっけなかった(笑)。 まずはコッリーナさん。 「サッカーに対する深い愛情があり、自分には才能や技術がなく、したが