フル規格新幹線へ再始動 山形県、県民運動に着手 山形市内の踏切を通過する山形新幹線。在来線を使うミニ新幹線でなく、フル規格の奥羽新幹線の実現を目指す動きが活発化する 山形県が、フル規格の「奥羽新幹線」(福島-秋田間)「羽越新幹線」(富山-青森間)の実現を目指し、再び動きを活発化させている。1973年の基本計画決定から丸40年、全く進展のない凍結状態の構想だが、東日本大震災で日本海側交通軸の重要性が見直され、県は「状況は変わった」とみる。太平洋側を走る東北新幹線の高速化が進み、山形が「近くて遠い場所」となることへの危機感もにじむ。(山形総局・長谷美龍蔵) <経済効果をPR> 県は本年度、新幹線推進県民運動事業に取り組む。各界若手との意見交換や講演会開催、広報媒体を使った情報発信により、新幹線の経済効果などをPRする。県民機運を盛り上げるネットワーク組織も発足させる。 新幹線は基本計画が整