今年のアカデミー賞6部門にノミネートされ話題をさらっている、映画『パラサイト 半地下の家族』(以下『パラサイト』)。中でも作品賞のノミネートはアジア映画初の快挙で、賞のゆくえに注目があつまっている。今回、ポン監督の来日に合わせて、10年以上親交がある是枝裕和監督との対談が実現。是枝監督の『万引き家族』とポン監督の『パラサイト』は、カンヌ映画祭でパルムドールを連続受賞したり、どちらも貧困層の家族をモチーフにしていたりと、なにかと共通点も多い。1時間に及んだ対談の内容を、全文掲載する。 是枝裕和監督)以前お会いしたのはトロント国際映画祭でしたね。 ポン・ジュノ監督)偶然お会いできて、是枝監督とうれしい気持ちでハグを交わしたのを思い出します。『パラサイト』は今年(2019年12月時点)、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭と、『万引き家族』が歩んだコースを同じように歩んでいるなぁと思います。是
Tree planting is a great idea—that could become a dangerous climate distraction 気候変動対策としての 「植林」推進が危ない これだけの理由 「植林」による森林再生は一見すると分かりやすい気候変動対策だ。だが、地球温暖化に対抗するための二酸化炭素排出量の削減策となるものではない。むしろ、大気中に放出される二酸化炭素を削減するという、より根本的な対策から目を逸らさせる危険すらある。 by James Temple2020.02.07 186 102 4 7 「1兆本の植林イニシアティブ(Trillion Tree initiativ)」への参加表明は、世界のエリートたちにとって、世界経済フォーラム(WEF)に参加するための新たな入場料となった。実際、2020年1月のWEFの年次総会であるダボス会議において植林は、野
先日、重度の身体障害と知的障害がある重症心身障害者の支援団体「ミットレーベン・ネットワーク」設立50周年の記念講演で、相模原「津久井やまゆり園」事件についてお話しした。 この社会には(役に立つ)意味のある命とない命の分断線が引かれ、彼はその分断線を綱渡りのように生きていたんじゃないか。『自分は生きていていいのか』『役に立つか』と、私たちはみんなおびえているのではないか、と問いかけた。 その講演がこの度朝日新聞の記事になったのだが、今回の新聞の写真を見て、まあ、年を取ったなあと・・・・・ 朝日新聞といえば、2011年震災直前、朝日新聞から頼まれてエッセイを書いた。その後、震災が起き、震災バージョンに書き換えたのが、当時の新聞にのった。あれから10年になろうとしている。 改めて、「無縁社会・孤独社会」 「自己責任」について問いたい。 以下が、当時の新聞記事の原文「タイガーマスク現象」に関する所
「70歳まで雇用」を奨励する政府と「40~50代リストラ」を加速させる企業【怒れるガバナンス】 2020年02月09日09時00分 韓国を襲った金融危機のあおりを受け、職を求めてつらい日々を過ごす失業者たち。寒気を避けるため、ソウル駅の待合室で眠る=1998年3月17日 【AFP時事】 ◆作家・江上 剛◆ 【特集】「年金制度改正」で加速する安倍政権「高齢者いじめ」 政府は、私たちに70歳まで働くように推奨している。 2019年5月15日、政府は高年齢者雇用安定法改正案の骨格を発表した。20年の通常国会での成立を目指すという。 改正の骨子は、現行65歳まで義務付けている雇用を70歳まで引き上げることを、各企業の努力目標とする。そのために、企業に継続雇用や他企業への再就職支援を求めるというのだ。 この背景には、財政難による年金支給開始年齢の引き上げなどがあると思われるが、国民の側にも元気な高齢
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