神戸と同じように、国際港湾都市として発展した街に横浜がある。どちらも欧米文化をいち早く吸収し、日本の近代化を力強く引っ張った。19世紀半ばに開港して外国人居留地を設け、中国人のコミュニティー(中華街、南京町)が形成されるなど共通点は多い。 「むしろ違いを見つけるのが難しいほどです。互いに参考にしながら発展してきましたから」 神戸、横浜両市をそう語るのは横浜外国人居留地研究会の斎藤多喜夫会長だ。 鉄道、アイスクリーム、電話。西洋の文化を早期に取り入れた横浜は、神戸以上に「日本初」が多い。今も「異国情緒あふれる港町」というイメージは強く、この点は神戸に似ている。 一方で、斎藤さんは「あえて違いと言えば」と前置きし、震災が発生した時期や規模を挙げた。 神戸などを襲った阪神・淡路大震災は1995年、関東大震災は1923(大正12)年にそれぞれ発生。両市とも居留地が正式に返還されたのは同じ1899(
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